RPACommunity で開催した「RPALT 愛媛 vol.3 愛媛の底力!~IT活用でホンキの地域活性化~」のイベントレポートです。
目次
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はじめに
RPALT 愛媛 vol.3 概要
「IT活用で愛媛の地域活性化」をテーマに、地域活性化に活用される「kintone」の話やMAID IN 愛媛の「AI技術」の話が展開されました。RPALT 愛媛 vol.3は2020年12月2日(水)にオンライン開催しました。
本日はここに参加中です。
地域の取り組みが楽しみです。 pic.twitter.com/DEQR1uugqC— ひぐっちゃん@RPA (@asagaogold) December 2, 2020
セミナー
登壇者
発表内容
えひめ暮らしネットワーク、kintoneで地域活性化 板垣さん
kintone活用について理解しやすいように、まずはえひめ暮らしネットワークの事業説明からスタートしました。
えひめ暮らしネットワークは、えひめ移住コンシェルジュや地域おこし協力隊と呼ばれる地域を盛り上げるために集まった人々が中心となり、「愛媛で自分らしく暮らし働く」人たちをつなぎ、支援するネットワーク組織です。
えひめ暮らしネットワークの主な事業は、以下の3つです。
・移住促進事業
・ローカルビジネスサポート事業
・愛媛県地域おこし協力隊サポート室
今回お話いただいた板垣さん自身も、神奈川県横浜市出身で、2012年に愛媛県松山市へ移住し、民間企業への転職を果たしました。その後、えひめ移住コンシェルジュとなったそうです。
活動エリアや生業の異なる多彩な運営メンバーが、広くサポート・支援体制を整備しており、愛媛県から事業を受託して、相談窓口対応や移住支援、自主研修の企画実施等、様々な活動を行っています。
そんなえひめ暮らしネットワークでは、主に「運営の中心メンバーとの連絡手段」「会員向けのお知らせ」にkintoneが使われています。
一般社団法人やNPO向けの特別プランがあったこと、地域活性化に興味をもつサイボウズ社の手厚いサポートがあったため、kintoneの導入を決定したとのことです。
例えば、「移住相談の日程管理」をしたり、「会員名簿」や「日報」の管理もしています。
kintone、1つでメンバーと情報を共有することも、愛媛県への報告資料として使うこともできます。
kintoneの使い方において困ったことがあれば、サイボウズ社員とのやり取りもkintone上ででき、こまめに相談に対応してくれて非常に助かっているとのこと。
移住に関するデータのやり取りやリアルタイムな地域の情報を1つに集約することができ、今後移住したい人向けの情報発信のためのデータベースとしても活用していますとのことでした。
合コンシステムから言語解析に挑戦!? 森本さん
AI開発者であり飲食店のオーナーでもある森本さんからはAIセミナーです。
お店への集客が伸び悩んでいた時、「合コンなら稼げる!」とお店で合コンを開催するようになりました。これが好評で、お客さんの情報も増え、段々と暗記できる量ではなくなってしまいました。
当初は、Excelを使って情報を管理していましたが、情報量が多く徐々に使い勝手の悪さを感じるようになりました。
そこで、オリジナルの合コンシステムを開発したとのこと。
これをきっかけに森本さんはITとの縁ができ、AIに興味をもつようになりました。
そして誕生したのがユーザーに寄り添った小型AIの「オルティマAI」です。
スパコンやビックデータの手動入力、外部連携ありきの開発とは異なり、低スペックのデバイスでユーザーとの交流による自動的な成長、外部連携なしの小型AIであることが特徴です。
また、技術的な面も少しだけ紹介すると、オルティマが小型化できた理由としては以下の3つがあるとのこと。
①計算論的神経科学を意識した専用データベースを構築したこと
②従来のニューラルネットワークにおいて一つ一つの階層にヒエラルキーを適用したこと
③処理におけるハードへの負荷を最小限に抑えこみ、ループ処理を実質的になくしてしまったこと
今現在も、愛媛大学との共同研究で開発を進めています。「愛媛やるやん!」と少しでも愛媛の開発者の活動を知ってもらいたいと、今回お話いただきました。
「地方だから足りないものがある」が、「愛媛にいるからこそ養われた情報や技術をかき集める力」を活かして生まれた愛媛のAIのお話でした。
AIに寄り添う教師データの考え方 中山さん
AIの教師データガチ勢と自負する中山さんより、「教師データ」についてイラストで分かりやすく説明されました。
折角なので、今回イラストも交えて少しご紹介します。
AIモデル=赤ちゃん
教師データ=大人
ここでは、上記のように例えて考えます。
教師データである大人は、AIモデルである赤ちゃんに統一された言葉や説明を教える必要があります。
ルールを決めず大人(教師データ)がそれぞれの判断で教えてしまうと、赤ちゃん(AIモデル)は混乱してしまいます。
AIモデルに教えるときは、タグと呼ばれるしるしをつけて、それが何なのか物体を認識して学習させていきます。
他にも、教師ありデータと教師なしデータの違いや、「しくじり先生」として教師データを扱うときの注意点やコツ等が紹介されました。
「教師データ」は勉強するためのデータです。AIモデルに寄り添うデータ作りに努めましょう。
寄り添うためには、主観を捨てる必要があります。そして主観を捨てるためには、判断基準が大切です。この基準は丁寧に作りましょう。
自動化はどんどん進んでいきますが、人間にしかできない判断はなくなりません。人間も日々進化をしていきましょうというお話でした。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPALT愛媛 vol.3、ご参加ありがとうございました。
イラレコ支部のくみっきーさんがオンラインで描いてくれた「オンラインイラレコ」をご紹介します。
#RPALT
今回はRPACommnityらしくゆるーい感じのイベントを開催できました!
みなさん、それぞれ食べて飲んでしながら楽しく開催できたかな? https://t.co/x2Pn9DQkHm— 江口ピクジ (@picg1979) December 2, 2020
イベント時の参加者の感想や意見が分かるツイートまとめも注目です。
イベントの様子はYouTubeにもアップされています。今後もコミュニティの様子を見たい、イベントの復習がしたいという方は、是非チャンネル登録もよろしくお願いします!
ライター Ayy 編集 Mitz
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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