こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz＆コミュニティマネージャー Ayyです。

2020年2月18日（火）から2月19日（水）までの2日間 ザ・プリンスパークタワー東京にて開催された「東京デジタルイノベーション 2020」のレポートです。

主催は日経BP
「本気で挑むデジタル変革、成功のヒントがここに」を掲げ、145社が出展・協賛しているイベント。人口知能（AI）、IoT、クラウド、セキュリティといった中核技術をテーマにするだけでなく、働き方改革、HRテック、デジタルマーケティングといった、業務改革に繋がるサービスやソリューションを間近に見ることができます。
今回のレポートでは、RPA・働き方改革という普段扱っているテーマと、コミュニティ運営者である私達が気になったソリューションを一部紹介いたします。

目次

1.AI inside

AI inside Cube

AI inside Cube

RPAと親和性の高いといわれるAI-OCR、そのなかでも高いシェアを持つDX Suiteを展開するAI insideでは、「AI inside Cube」を展示。こちらは「AI技術」を詰め込んだ専用端末。画像認識技術を駆使し「本人確認を自動化する」を実現するソリューション。写真右下の箱型の端末が「AI inside Cube」。ここにオンプレミスでAI関連ソリューションが導入されており、これを設置するだけで本人確認の自動化が簡単に実現できるサービスを目指しているとのこと。

2つのAIで本人確認を自動化

銀行などの口座開設、保険の申込み等、本人確認を必要とする業務での活用を目指しています。デモ展示では、免許証などの本人確認媒体と一緒に本人もカメラに映る事で、同一人物かの判定を実演。

2.タイタンコミュニケーションズ

ミラロボ

ミラロボ

タイタンコミュニケーションズでは、RPAツール「ミラロボ」を紹介。RPAツールとして展開されているミラロボですが、ここで気になったのは「3つの見える化」。ただRPAツールを導入するだけでなく、「業務や手順の見える化」「RPA自動化状況の見える化」「社員幸福度の見える化」を実現するソリューション。RPAを導入することで「○○時間削減」といった表面上の結果ではなく、「社員の幸福度」がどれだけ上がったかという根本的な目標の実現に非常に効果的です。

ミラロボ画面

ミラロボの実演デモも展示。ミラロボは「現場担当者が使いやすい」に着目し、動作を順番に選ぶだけでロボが作成できます。

3.チュートリアル

Robotic Crowd／自動スカウト

自動スカウト

クラウド型RPAのRobotic Crowdを展開するチュートリアルでは、HRテックとして自動スカウトを紹介。「営業時間外も送れる」「たくさん送れる」事で採用力を強化し、結果的に採用の成功率UPを実現するとの事。「何でも実現するRPA」ではなく、より具体的に顧客の求める業務・サービスを実現する「特化型RPA」はRPA選定においても非常に大きなポイント。これからも特化型RPAは更に進化・拡大を続けていくと感じます。

Robotic Crowd

ブースではRobotic Crowdを使用した自動化スカウトを展示。テスト期間は無料のテストユーザーを募集中とのこと。

4.企業立地促進助成制度活用パビリオン

企業立地促進助成制度活用パビリオンでは、宮崎県 徳島県 高知県 札幌市 石狩市の取り組みを紹介。全国の各地方でコミュニティ運営を行っている立場として、各地方における行政の取り組みは非常に気になっています。今回は4つのブースにて各地方の展示が行われていました。簡単ではありますが、紹介させていただきます。

宮崎県

宮崎県では立地満足指数100％の「みやざきが企業立地に最適な本当の理由」として、環境・アクセス・人材・教育・サポートを挙げています。

高知県

高知県では「高知県IoT推進ラボ」より「高知へ来てみいや Society5.0の夜明けぜよ」として、高知県から企業に対する補助制度について説明。

徳島県

徳島県では「徳島から生まれるITの未来へ」「Turn Up 徳島」として、とくしまサテライトオフィスプロジェクト等を紹介。

札幌市

札幌市では、「リーズナブルなコスト」「豊富な人材」を掲げ、「札幌市への企業進出で採用がうまくいく理由」というマンガ冊子を配布されていました。

石狩市

石狩市では、「再生利用エネルギー１００％で事業ができる拠点形成」等を挙げ、SDGsに取り組む企業へビジネスの場を提供する等を説明。

5.アクイアジャパン

Acquia

アクイアジャパンでは、「働き方改革」関連とは少々系統が異なりますが、顧客体験を提供するソリューションとしてDigital Experience Platform「Acqia」を紹介。今の時代、商品・サービスを世の中に展開する場合に、インターネット・Webサービスの活用、ECサイト等の構築は必須。このAcquiaでは、サイト構築から管理までを同じプラットフォームで操作でき、企業におけるWebエンジニアやECサイトを担当する作業者の業務改善・働き方改革の実現を後押しします。

単にWebエンジニア等の作業改善だけではなく、そこで作成したwebサービスに高い品質の顧客体験まで実現できるとのこと。

6.ブレインズテクノロジー

Neuron

ブレインズテクノロジーではオフィスワーカーの働き方を変える企業内検索エンジン「Neuron」を紹介。こちらは企業内の様々な情報を、オフィスワーカーである利用者目線で検索できるソリューション。パーソナライズ検索、関連キーワードリコメンド、関連文書検索等の検索補助機能も充実。業務改善手段としてRPAツール等を導入する場合、業務可視化・見直しが重要と言われていますが、社内データを効率的に検索し扱える環境も非常に重要です。RPAツール導入との併用は非常に効果的なのではと感じました。

取得元、ファイル種別、ファイル更新やサイズをシンプルな操作で指定し検索。必要な機能を網羅し、はじめての方でもマニュアルを見ずに利用できるとのこと。

所感

東京デジタルイノベーション2020は、働き方改革、HRテック、デジタルマーケティングといったテーマを掲げたイベントであり、「本気で挑むデジタル変革、成功のヒントがここに」というメッセージもあることから、ストレートに業務改革に繋がるサービスやソリューション展示を見れるのではという期待で参加しました。その言葉の通り、単に最新技術についての展示ではなく、今のビジネスから先に繋がる進化、今抱えているビジネスの悩みに分かりやすく直結する展示が多かったと感じました。

展示会名：東京デジタルイノベーション2020
会期：2020年2月18日（火）～19日（水）
会場：ザ・プリンスパークタワー東京
主催：日経BP