今回は、RPACommunity で開催したRPA勉強会「RPALT? WinActor Talk」の様子をお届けします。
目次
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はじめに
RPALT WinActor Talk 概要
RPACommunity WinActor Talk支部とは、RPAツール「WinActor」に特化した支部です。今回は、NTTデータさんにご登壇いただき、2020年12月18日(金)にオンライン開催しました。
RPAツール「WinActor」誕生秘話やNTTデータの今後の展望、NTT-AT社との不仲説の真相まで、普段聞けない内容をお話いただきました。
https://twitter.com/life200705/status/1339844393168117761 https://twitter.com/inaho3517/status/1339845559830552576ユーザートーク
スピーカーの皆さん
内容
主催者メンバー らむださん(以下:らむだ)とかわっちさん(以下:かわっち)よりお話いただきました。
①好きなライブラリは?
らむだ)ライブラリ「行の読み取り」が一般的に人気な印象ですが、ver.7から登場した「テーブルスクレイピングライブラリ」を愛用しています。
かわっち)自動記録アクションの「文字列設定(Win32)」です。オブジェクト認識できるのですが、ターゲットマークを選ぶ瞬間がドキドキします。範囲指定にちょっとしたコツが必要なので、目的通りにテキスト取得できた時が嬉しいです。
②初心者からベテランになる方法は?
かわっち)実は、一度WinActorを挫折しています。その時は、WinActorをどう使ったらよいのか、ノードが何なのかよく分かっていませんでした。そこで、マニュアルを全部読み、ノードやライブラリを一つずつ実際に動かし理解して、シナリオを作ることで習得しました。
らむだ)私がWinActorを導入した当初は、インターネット上の情報も少なく、また北海道在住なので情報交換の場もほとんどありませんでした。そこで、WinActorに携わっている同僚に教えてもらったり、RPACommunityの動画を見て、テクニックを学び少しずつスキルを上げました。
かわっち)「人に聞く」ということが、難しい方もいるかもしれないけれど、今は「User Forum」も充実してきているので、そちらで質問するのもお勧めです。
③もっとこうなるといいなと思うところは?
らむだ)ライセンス更新に関してです。手順が多かったり、タイミングの問題で大変だなと感じることが多いです。現在は、代理店の方と頻?にやり取りしながらライセンス更新をしているので、もっと簡単に更新できるといいなと思っています。
かわっち)私も、ライセンス更新にはハラハラドキドキしています。あとは、1人1台WinActorを使えるようにしたいですね。その為には、もう少し費用を抑えてほしいし、誰でも使えるレベル感という課題はありますが、いつか「1人1台WinActor」を実現してほしいと思っています。
WinActor関連で語りまくる!
発表内容
ここからは、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ RPAソリューション担当 部長 中川 拓也さんにお話いただきました。
NTTデータ登壇初回となる今回のイベントでは、「RPA/WinActorにかける思い」を参加者に知ってもらうために、「会社紹介」ベースに話が展開されました。
まだWinActorをRPAツールとして世に売り出していなかった頃、中川さんは出張先のスペインで、現地のメンバーに「RPAが流行っている」と紹介してもらい「RPA」という概念に出会いました。
この頃「業務を効率化しませんか?」という営業をしていましたが、当時はこの「効率化」という言葉や「WinActor」は中々お客さんに響かず、撤退も考える程でした。
そんな時に「RPA」と出会い、「嫌な仕事をロボットにやってもらう」という考え方に変えたところ、イメージしやすくなりお客さんの反応も良い方向に変化しました。
当時、話をしたスペインのメンバーはBPOに携わっていたこともあり、RPAは人を減らしてロボットに代替する「リストラロボ」という発想でしたが、日本では人の補助ツール「パートナー」という考え方でRPAツール「WinActor」に向き合うようにしました。
そこで、開発元であるNTTアドバンステクノロジ社(以下:NTT-AT)に、「WinActorを今度から”RPA/ロボット”に呼び方を変えよう」と提案したところ、「WinActorはロボットでは、ありません」と当初反対されていました。
「WinActorはロボットではない」という研究者の気持ちと、「WinActorを世に広める為にロボットという呼び方にしたい」という中川さんとの気持ちのズレが生じていました。
中川さん自身も当時を振り返ってみて、「ずっと研究し続けてきたWinActorを急にロボットと呼んだことでショックを受けさせてしまったのではないか」「研究者魂を分かっていなかった」と反省しているとのこと。
その後も、WinActorが盛り上がったことでユーザーへの対応が追い付かなかったり、連携が上手くとれない「火事場騒動」が起こることもありました。
専門ロボの発展において、「WinActor」と「周辺ツールサービス」の境界線が曖昧になってしまったこともありました。
以上のように、「WinActor」に対して真剣に向き合うからこその衝突やトラブルが生じることもあり、これがいつしか「不仲説」と呼ばれるようになったのではないかと考えています。しかし、皆さんが心配するような「不仲」ではありませんので、安心してください。
今後はNTT-ATとNTTデータで手を取り合って、ユーザーから分かりづらいと声が挙がっている「WinDirector」と「WinActor Maneger on Cloud」等の周辺サービスについても、よりユーザーに寄り添ったサービス改善に向けて動いていきます。
今では、WinActorを愛し使い倒してくれるユーザーが登場したり、ユーザー達が集まるコミュニティの存在も大きくなっています。
今後はより一層、ユーザーと一緒により良い「WinActor」を作り上げていきたいと思っています。
NTTデータが考える概念、ロボットと一緒に共存する「COBOTPIA」の展望のもと、今後の活動に邁進していきたいと考えています。
質問・ご意見、何でも答えます!
今回はイベント公開時からイベント中まで、匿名質問フォームを用意して、WinActorユーザー、参加者から質問をいただきました。
WinActorの注目度、NTTデータさんへの期待値もあり、想像を超える多くの質問・ご意見が届きました。イベント中にも回答いただきましたが、イベント時間の都合で回答できなかった質問も含め、全てNTTデータさんより正式な回答をいただいております。ぜひご覧ください。また、WinActorアンバサダーのΛ(らむだ)さんの回答も併せて記載してあります。(外部のPDFファイルが開きます)
質問と回答はこちら(外部リンクでPDFファイルが開きます)
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPACommunity WinActor Talk 集合写真
RPALT WinActor Talkにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
#RPALT #WinActor
匿名質問版があるのも楽しいです。人気順にその場で聞いて頂けるのはすごくライブ感があって良いですね!学習用のエディションは独学や広めるためにも必要だと感じました。自分の住んでいる地域ではUiPathが多いかなという印象なので、もっとWinActorの導入企業が増えて欲しいです。— ファスタゲの動画投稿場所 (@Fastage_ymm) December 18, 2020
イラレコ支部のひぐっちゃんがオンラインで描いてくれた「オンラインイラレコ」もご紹介します。
こちらのツイートまとめで、イベント参加者のリアルなコメントも併せてお楽しみください。
イベントの様子はYouTubeで見ることができます。是非チャンネル登録もよろしくお願いします。
NTTデータ企業訪問動画もアップされています。10分程度の動画なので、こちらもぜひご覧ください!
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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