RPACommunity で開催した「RPALT vol.26 ~IT・自動化ネタのライトニングトーク大会~」のイベントレポートです。
はじめに
RPALT vol.26 概要
全国に支部を展開しているRPACommunityの中で本体と呼ばれる東京回。vol.26は2020年11月30日(木)にオンラインで開催。
今回はLT(ライトニングトーク)と呼ばれる5分で行われる短いプレゼンテーションを集めた、10人の登壇者によるIT・自動化ネタのLT大会でした。
こ の 後 す ぐ !#RPA #RPALT https://t.co/J1yDpP18iR
— Tsutomu Asari (@asari_rpa) November 30, 2020
LT
登壇者
発表内容
UiPath独り総選挙!2020 ④ 浅利さん
UiPathユーザー 浅利さんの超個人的ランキングシリーズです。
今回は「ステッカーBEST5」。RPACommunity UiPath Talk支部のステッカーから、公式のイベント限定ステッカー等が紹介されました。
その仕事本当に必要ですか? 寄宗さん
案件の相談を受けた際「その仕事やる必要ある?」を徹底している寄宗さんの、とある企業の「日報作成業務」を改善したLT。この業務は、各部署で重複した業務で単純な定型業務、ましてや上司が毎回確認しているか不明でした。最初は「やめる」ことをオススメしましたが、どうしても必要ということで自動化することに。APIでデータ取得、RPAでデータを加工した後、SharePointやOneDrive上へ格納する。スマホでも見れるようになり、上司はどこでも好きなタイミングでデータを確認できるようになりました。まずは「やめる」ことを検討し、物事の本質を探ってから自動化することが大切だというLTでした。
ようやくRPA実務で。。しかし kei inoueさん
なかなかRPAに取り組む機会がなかったinoueさんが遂にPoCに挑戦したLT。今回の最大の目的は、「今の方法がベストだ」という自社の文化に刺激を与え、外の世界で起こっていることを見せること。影響力の小さいPCキッティング業務の一部RPA化に挑戦しました。
まずは、RPACommunityのFacebookグループで相談内容を投稿。すぐにコンタクトがあり、2社のベンダーとWeb会議でディスカッションし、自社のA君が担当となり無料PoCにトライしました。しかし、画像認識だけで自動化しようとしており、いつまで経っても完成せずPoCは失敗という結果に…。「これぐらい自分で試行錯誤できるだろう」とA君に丸投げしたことを反省し、今回の失敗からの学びと気づきもありました。「また次の自動化可能ネタを探します」と明るい宣言で終わったLTでした。
実務で他のRPAツールに挑戦!?で困ったハナシ さおさん
皆さんはRPAツールをいくつ使用していますか?さおさんは、UiPathとBizRobo!を業務で使用、他にも個人で2つのRPAツールを学習しています。今回は複数ツールを勉強していて、混乱したことを共有しました。
例えば、ツールによって、右から左、上から下と向きが異なります。「If文」の表現が異なり、あるツールで「else」が出てきたときに意味が分からず戸惑いました。条件分岐を示すひし形記号の扱い方も、ツールによって異なります。
このように微妙な違いがあり、複数ツールを学んでいると戸惑うこともありますが、RPAツールに共通するものもあります。複数ツールを学ぶ場合は、今まで使っていたツールの表現や使い方に捉われず、きちんと知識をつけ、慣れるようにしてみてください。
○○の勤務アプリを作成して見えてきたこと Ryu.Cyberさん
Power Appsを使って勤怠管理アプリを作りましたLT。今までは、職場に行きタイムカードを押して管理システムに登録し、勤務表システムのDBにデータ登録される仕様でした。しかし、システムのEOL、ハードの在庫切れ、コロナ禍での在宅勤務…といった問題が発生し、予算は抑えつつ様々な勤務形態に対応した勤務打刻システムが必要となりました。そこで、既に支給されていたスマホと、導入されていたMicrosoft365を使ってアプリを作成した経緯と工夫を紹介したLTでした。
巨大データテーブルのデカ仕方 はなっち!さん
UiPath Talk支部主催のはなっち!さんによる、巨大データテーブルの扱いについてのLT。とあるプロジェクトで、複数ファイルのデータを結合したものを出力する仕様のシステムがありました。このメインファイルが巨大だったり、結合することで「1:n」のデータとなり、メモリオーバーが発生。その際に実践した「メモリオーバーフロー対策」のコツについて紹介されました。
内容はUiPathに沿って展開していますが、全般的な考え方は他ツールでも応用して使えるLTでした。
AppSheetを使って5分でアプリ制作! ピクジさん
「AppSheet」をご存知ですか?ノーコードでアプリを構築できる開発プラットフォームです。
スプレッドシートと組み合わせてブラウザ上でアプリ作成ができ、バーコードリーダーやOCR機能もあります。もちろん、API連携でアプリの幅を広げることも可能です。現在ピクジさんは、自宅の食材管理アプリを作っているとのこと。食材のバーコードを読み取って、商品名を引っ張ってこれないかと試行錯誤しています。皆さんもぜひ試してみてください。
RPAツールを使わないで自動化してみた フクイさん
社内で、SalesforceとSAPの間をリアルタイムで連携しているのですが、SAPが夜は止まるため、この夜間に更新した分の差異を解消したいという課題がありました。そこで、「Selenium」を使って自動化することにしました。Seleniumとは、ブラウザの自動化を可能にするオープンソースのツールです。今回は、古いPCにLinux+Seleniumを入れて動かしており、現在、安定して稼働しています。
限定的な自動化であれば使えるツールは、色々あります。RPAツール以外のツールにも目を向けてみてください。
GithubActionsで作るエンジニアのための良い習慣 KensukeNigauriさん
エンジニアにとっての永遠のテーマは「スキルアップがしたい」。そのために、「毎日、決まった時間にQiitaのトレンドを見る」ことを自動化し習慣化することに取り組んだLT。「GitHub Actionsを使って、朝8時に、QiitaのトレンドTOPのタイトルとURLを、Slackに通知する」という仕様になっています。この内容をQiitaに投稿すると、同じくQiitaのトレンド通知を作ったユーザーや触発されたユーザーからのアクションもあったとのこと。自動化がもたらすインパクトを、Nigauriさん自ら体験することができました。
あらためてRPAを理解してもらいたい! いわさき りょうすけさん
「RPAって結局なんなの?」「プログラミング知識いらないんでしょ?」「お金かかるじゃん、やってらんないよ」と、よく耳にする3つのポイントについていわさきさんの見解を紹介したLT。
RPAは選択肢の1つで、知識は要らないがプログラミングの「思考」は不可欠。これからの時代、「人力」での解決は現実的ではないため、トータルで見ればシステム化することで安上がりになる。このような見解が具体的な根拠も交えながら、紹介されました。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPALT本体 vol.26にご参加いただいた皆さま、ご参加ありがとうございました。
皆さんのいろんなアイデアや工夫を見ながら、なるほど、うちではこれができるかも?
って考えるのが楽しいのよね。技術や経験、熱量は全然足りてないけど😅
すっかり最近そういうことから離れてしまっていたので、いい刺激になりました。#RPALT
— はと (@jumppion) November 30, 2020
イラレコ支部のユーコさんとひぐっちゃんがオンラインで描いてくれた「オンラインイラレコ」をご紹介します。
イベント時の参加者のコメントが見れるツイートまとめも注目です。
イベントの様子はYouTubeにもアップされています。是非、コメントやチャンネル登録もよろしくお願いします!
ライター Ayy 編集 Mitz
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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