今回は、RPACommunity にて初開催!AI-OCR「DX Suite」を学ぶDX Suite Talk vol.1 のイベントレポートです。
目次
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はじめに
DX Suite Talk vol.1 概要
DX Suite Talk vol.1 は2020年9月25日(金)にオンライン開催しました。
RPAツールとも相性の良いAI-OCRから「DX Suite」を専門に学ぶ支部!
自動化というワードだけでなくDXというワードが飛び交っていますね。そんな中、もっともジャマなのが「紙媒体」。
そんな紙媒体を「だれでも」「かんたん」「高精度」にすぐにデータ化。それを実現するDX Suiteについて、みんなで知り、体験し、学びましょう!
AI-OCRの「DX Suite」ってよく耳にするけど、触れる機会が少ない…。
そんな方にもAI-OCRを体感してもらおうと、記念すべき初回はハンズオンイベントを企画しました!
こちらのDX Suite支部は、らむださんと浅利さんのW主催で運営しています。お2人ともDX Suiteパーカー・Tシャツを着て(浅利さんはDX Suite仮装も)の参加でした!
DX Suite支部開催にあたって浅利さんのnoteはこちら
ユーザーライトニングトーク
登壇者
・TAKUMINOホールディングス株式会社 藤田さん / ユーザー企業が体感したDX Suite
発表内容
DX Suiteを使ってみて良いと実感した点は以下が挙げられます。
・識別精度の高さ:初回の読取で99.7%
・処理スピード:50枚を1分以内で処理可能
・CSV出力レイアウトの柔軟性
次に、実際の使用例をご紹介します。
工場で日々作成される紙媒体の「作業日報業務」があります。以前は、担当者が目で見てチェックし、原価管理システムに手入力していました。
「複数名の手作業、ミス・手戻り多発、入力パターンの習熟が必要」等、課題は沢山あり、業務に掛かる工数は年間1728時間にもなっていました。
そこで、DX Sutieに「作業日報を自動読取+CSV生成」を任せ、そのCSVデータを原価管理システムに一括登録させることにしました。
当初予定していた開発期間は3か月でしたが、2か月で本番稼働ができました。プロトタイプ版の設定に関しては1日で完了し、この時点で識別精度は99%超えでした。
気になる導入効果は、年間1440時間の改善となりました。
チェックや手戻りの時間が大幅に減少し、新人さんでもベテランの手作業を超えるようなパフォーマンスを実現しています。
また、この時に習得した「項目名だけの列を作るために、空の読取箇所を作成する」「数字の”1(いち)”を英語の”I(アイ)”に誤変換しないよう、”I(アイ)”は”1(いち)”に変換すると予め設定しておく」等、読取設定のTipsも紹介されました。
ハンズオン
登壇者
・AI inside 浦口さん / AI-OCRの現状・最新情報
・AI inside 武田さん / DX Suiteハンズオン
発表内容
AI-OCRの現状・最新情報
まずは、浦口さんからAI-OCRの現状や最新情報についてお話いただきました。
DX Suiteには、3つの特徴があります。
手書き、PDF、活字、FAX、写真で撮った書類まで、あらゆる書類を高精度でデジタルデータ化する「Intelligent OCR」。
複数の書類をまとめてアップロードした際に、種類ごとに自動で仕分け可能「Elastic Sorter」。
非定型帳票の読取が可能な「Multi Form」。
特別な事前学習などは必要なく、すぐに使い始められます。
領収書などの背景がある書類でも読み取れたり、訂正印、二重線や黒丸等の取消し線は不要な文字として判断することもできます。
もちろん、RPAと組み合わせることで入力業務の全自動化も可能です。
最近のAI-OCRの使い方として、初めからデジタルのものをテキストデータ化するユーザーさんも増えてきています。
アナログからデジタルデータ化するだけじゃなく、PDFやスマホで撮った写真 等、画像内の文字も読み取ることが可能です。
インターネットFAXで届く申込書やアップロードされる本人確認書類の写真、経費精算の領収書の写真等、色々な書類を読取り、業務効率化に役立てられています。
DX Suiteをハンズオン
いよいよ、ハンズオン開始です。ここからは武田さんにバトンタッチして進めていただきました。
左側の「読取範囲の指定」をクリックし、カーソルに水色の丸がついている状態で読取りを行っていきます。枠で囲って読取範囲を指定するのですが、この際ドラッグをするのではなく、枠を作りたい箇所の開始地点と終了地点でそれぞれクリックをして枠を設定します。言葉では伝わりづらいので手の動きでいうと、ずっとマウスをクリックし続けるのではなく、2回クリックするといった動作になります。
もし、誤読をした場合も「エントリー」という画面で文字を修正することが可能です。
今回の場合だと、「コーポレー”ト”カラー」が「コーポレー”ヒ”カラー」になっているので、手で修正します。
今回、ハンズオンでは参加者に下記画像の「注文請書」を配布し、読み取りに挑戦してもらいました。
項目が複数行続く箇所は、「読取範囲の詳細設定」の「グループ」タブにて複数行存在するという指定(ここでは、「縦:10」に設定)をし、1行ずつ読み取る設定にすることができます。その他にも、細かい設定の方法について質疑応答も交えながら紹介していただきました。
DX Suite支部、初のオンラインハンズオンイベントで拙い点もありましたが、「普段触る機会のないAI-OCRを無料で触れて良かった、参考になった」という意見を多くいただきました。多くの方にAI-OCRを体験していただけたイベントになりました。ありがとうございました!
また、「こんな企画をして欲しい」「もっとこうして欲しい」というご意見は真摯に受け止め、次のイベントへと繋げていきたいと思います。
ぜひ今後のDX Suite Talk支部 開催をお楽しみにお待ちください!
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPACommunity DX Suite Talk vol.1 集合写真
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!
こちらは、イラレコ支部のユーコさんがオンラインで描き上げてくれたイラストです。
イベントの様子はYouTubeにもアップされています。「内容が面白い」と思っていただけたら チャンネル登録 もよろしくお願いします!
YouTube動画は2つに分かれています。
こちらはユーザーライトニングトーク編
こちらはAI insideさんからのセミナー&ハンズオン
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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