今回は、RPACommunity で開催したRPA勉強会「WinActor Talk~マイクロソフト・Googleサービス連携&管理ツール紹介~」の様子をお届けします。
目次
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はじめに
WinActor Talk~マイクロソフト・Googleサービス連携&管理ツール紹介~ 概要
RPACommunity WinActor Talk支部とは、RPAツール「WinActor」に特化した支部です。本イベントは2021年5月31日(月)にオンラインで開催しました。
今回は、WinActor開発元のNTTアドバンステクノロジより、最新情報の共有、Ver.7.2.1とWinActor Manager on Cloudについてお話いただきました!
5/31(月)19:30からRPALT WinActor Talk開催!
Ver.7.2.1の新機能の中から「Microsoft365対応」と「Google Workspace対応」をピックアップ!
さらに「WinActor Manager on Cloud」についても詳しく紹介。
ぜひご参加ください!#RPALT#WinActor https://t.co/5G1tVOuqOf
— Λ(らむだ) (@rpa_hokkaido) May 25, 2021
イベント参加者向けのアンケートも共有!Ver.7率も少しづつ上がっていますね。
ユーザー視点でVer7.2.1新機能を語る
ユーザートークはWinActorアンバサダーであり、北海道からWinActorを世界へ広めたいと熱く語るΛ(らむだ)さんより、「ユーザー視点でVer.7.2.1新機能を語る」と題して前回Season1では語れなかった所を説明いただきました。
①Cloud Libraryの起動メニュー項目追加
WinActorツールメニューにCloud Libraryが追加され、選択するとWABAgent起動と接続を一度に実施でき、探したいライブラリへ簡単にアクセス可能となりました。
②実行時間の表示機能
各ノードの実行回数・経過時間などが確認でき、クリップボードにコピー&ペーストができるのでメンテナンス性が向上されます。
③ようこそ画面へのリンク追加
もともとようこそ画面はシナリオが充実しておりましたが、サブシナリオサンプル説明書とシナリオ雛型ファイルの二つにすぐアクセスできるようになりました。
④付箋のハイパーリンクへの追加
付箋に記載したURLがハイパーリンクにできるようになりメンテナンス性が向上しました。
WinActor 最新情報の共有
2014年度よりWinActorを担当している初期メンバーの一人、藤間 真理子さんにWinActor最新情報を共有していただきました。
WinActorリリースノートは、メジャー・マイナーバージョンアップがされるとリリースノートが作られ、新機能について表記されています。今回Ver7.2.1リリースノートが発行され、Microsoft 365/Google Workspace対応・シナリオ雛型作成機能などが記載されています。また改善の一覧(57件)要望の一覧(9件)もリスト化され、要望の一覧の中にはTweetされた要望を修正するなど、ユーザーフレンドリーを謳う姿勢が垣間見え素敵でした。リリースノートをご要望の方は代理店担当者にお伝えください。
WinActor Ver.7.2.1を紐解く時間
Microsoft 365/Google Workspace対応
WinActor Ver.7開発プロジェクトマネージャーである泉さんより、Microsoft 365/Google Workspace対応についてのお話。要望の多かったクラウド上のオフィススイートを操作するシナリオの部品群を、新規のサブシナリオ形式にて提供されており、今回はそのサブシナリオについて説明いただきました。
Microsoft 365/Google Workspaceはサブスクリプションサービスであるため常に最新状態に保たれており、WinActorのバージョンリリースに合わせていると部品が動かなくなる恐れがあります。そのため、随時部品を修正する必要があります。WinActor同梱ライブラリを部品として使用してしまうと、全シナリオを修正する必要があり実用的ではありません。そのためサブシナリオを使用すると部品の配置しなおしで再利用できるようになっており、現在129個の部品がサブシナリオとして提供されています。
デモンストレーションではサブシナリオ部品を使用して、Tenki.jpに掲載されている東京と大坂の天気・気温・湿度をExce l /スプレッドシートに転記していく方法を紹介いただきました。
おまけ:XPathによる要素選択について
最近XPathについてシナリオ作成時に指定がうまくいかないと問合せを多くいただいていました。なので、タイムテーブルには入っていませんでしたがXPathによる部品選択のやり方ついて解説いただきました。是非、資料を参考にしてください。
①ブラウザによるXPathの取得方法
②ブラウザから取得したXPathを用いた場合の問題点
③この問題点に強いXPathの指定方法
④IE操作で用いている対象コントロール指定をXPathで置き換える方法(参考)
ユーザー視点でRPA管理を語る
RPA運用の課題~助けてWinActor Manager On Cloud~
本日は諸事情にてヘコんでいる主催のかわっちさんに代わり、かわっちさんが作成したロボット 勝 温子(ウィン アツコ)さんに登壇していただきました!恋愛遍歴は数々のシステムと付き合ってきましたが、やはりExcelとはくされ縁でずっと付き合われているみたいです。
今回かわっちさんがなぜヘコんでいるかというと、人間ドックで食生活について摂生するよう言われたとのこと。なぜ摂生が必要かというと大きなトラブル「病気」にならないためですよね。んっ?これってRPAも同じじゃない?RPAも生活(運用)に注意しないと大きなトラブルになるよね?と、かわっちさんを気づかう発言もしながらも、過去かわっちさんがちゃんと運用せず数々のトラブルを起こしていたことを思い出し、いきなり怒りだすウィン アツコさん。かわっちさんへ反省を促し、日々の運用を見直すためにもATさんに相談しろと発言されていました。
管理サービスを紐解く時間
WinActor Manager On Cloud~
クラウド型管理機能について~ H30からRPA管理サービス開発運用にかかわっている、三度の飯よりテニスが大好きな田中様より、複数のWinActorを集中管理するためのクラウドサービス WinActor Manager On Cloud(WMC)について説明いただき、さらにかわっちさんの抱える課題にもお答えいただきました。?
課題その1:ライセンスの管理で混乱発生
Q:当初複数のライセンスを購入し、徐々に増やしていこうとしていたらどのライセンスが入っているかわからなくなった・・・ライセンス更新時にちょっとパニックに。
A:WMCはフローティングライセンスを管理することができ、メニューのライセンス項目の中に契約本数・契約期間・使用者が管理できます。またライセンスの円滑管理ができるようにライセンスグループを作り、部署事にライセンス割当を管理することができます。
課題その2:シナリオの正常稼働チェック
Q:作成した直後のシナリオは不安定でよく止まる。そのため、2週間ほど張り付いて正常に稼働しているかチェックしてます。ロボットを監視する人が必要・・・・これって効率化?
A:WMCは作ったシナリオを登録・実行することができます。夜中実行・繰り返し実行しバグの記録・WinActorの実行ログを回収できるので改善スピードの手助けになります。
課題その3:実行スケジュールでトラブル発生
Q:シナリオを多数作成し、タスクマネージャーで事細かに時間指定していたら前の処理が終了せずに次の予定がスキップされてしまった。それに気付かず、後々で問題が発覚・・・
A:WMCには複数のシナリオをどういう関係性で動かすことができる複数シナリオ連携機能があり、今回のQには条件分岐を使い、シナリオの実行結果に基づいて次に実行するシナリオを決定することができます。
課題その4:WinActorと人との連携
Q:WinActorが実行した部分を人がチェックし、問題なければ次の処理に進むシナリオを作成。これが結構ややこしく、作成したデータをチェック終わったらRPA端末に移動して実行ボタンをクリック・・・移動するのが面倒・・・
A:こちらも複数シナリオ連携機能を使い承認行為ができます。承認行為終了後次のタスクに移ることができるので、遠方にいてもクラウド上で承認行為ができます。
課題その5:他部署との取り合い
Q:最初は1つのライセンスで複数の部署が取り合い。そのうち部署ごとにライセンスを導入したが、利用率が部署ごとに偏りある部署は高稼働、違う部署は低稼働で適正なライセンス管理が出来てない。
A:WMC内で稼働状況が確認できるのはもちろんですが、利用状況集計ボタンを押してダウンロードするとCSVファイルで指定した期間の利用状況を確認できるので、部署間ライセンス割当の参考にすることができます。
常に真摯に対応しているATさん、次回のイベント用にちゃんとアンケートとってます。
まとめ
最後はオンライン集合写真
RPA勉強会 WinActor Talk、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
イラレコ
イラレコ支部 くみっきーがオンラインで描いてくれた「オンラインイラレコ」もご紹介します。
こちらはくみっきーのイラレコです。
イベント当日のツイートまとめ
YouTube
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