今回は、RPACommunity にて初開催!Automation Anywhere Talk vol.4 の様子をお届けします。
目次
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はじめに
Automation Anywhere Talk vol.4 概要
Automation Anywhere Talk vol.4 ~DXを語る!~ は2021年3月19日(金)にオンライン開催しました。
Automation Anywhere Talk支部では、Automation Anywhereの画面や操作の説明、導入事例やユーザートークから最新情報まで楽しく学べるイベントを開催していきます。
今回は、DXがメインテーマのディスカッションイベントでした。
今回も豪華メンバーでお届けします! #武闘派CIO #AutomationAnywhere #Automation360 #RPALT https://t.co/wCkPUIqOwy pic.twitter.com/2n15VvlqeM
— オートメーション・エニウェア Automation Anywhere Japan (@AutomationAnwJP) March 19, 2021
Automation Anywhere のTips紹介
登壇者
内容
イベント開始前の時間で、Automation Anywhereで使える様々なTipsを SB C&Sの岡村さんよりご紹介いただきました。一部Tipsをこちらでもご紹介します。
ウィンドウ(タブ)を分けて、複数のBotを同時に編集することが可能です。開発時の参照に便利です。
タイプキャストを利用することで、変数の型変換がより簡単にできます。
A2019で使えるショートカットキーの紹介もありました。画像のQRコードを読み取るとショートカットキー一覧が表示されます。
他にも、沢山のTipsを紹介頂いています。全編はYouTube動画で見ることができますので、そちらもチェックしてください。
「DX」テーマのディスカッション
登壇者
内容
テーマ1 DXを一言で
佐野さん(以下 佐野):デジタル時代に勝ち残り続ける企業体質を獲得あるいは維持するための組織的行動。
友岡さん(以下 友岡):お客様のニーズ、「WHAT」は変わらないが、「HOW」がデジタルによって大きく変わること。
藤塚さん(以下 藤塚):長く続いてるアナログのデータを沢山持ってるレガシー企業の変革。
藤塚:補足すると、私は副業で会社を立ち上げています。その会社では最初からデジタルを取り入れているので、既にビジネスにデジタルを活用できています。なので「デジタルトランスフォーメーション」という意味では、レガシー企業の変革のためのものだと考えています。
佐野:確かにオートメーション・エニウェアもデジタルが当たり前の文化があります。デジタルネイティブじゃない企業に特に必要というのは頷けます。
友岡:DXというと、「Airbnb」とか「Uber」の事例が有名で挙がってくるんだけど、旅先で泊まるところが必要とか、タクシー使いたいとか、このニーズって実は昔からあるもので何も変わってないんだよね。ただ、「どのように充足するか」っていう「HOW」の部分がガラッと変わった。あるニーズをどのように充足するかについて、今までのやり方を見直す必要がある。そうでないと、今までその業界でトップだったとしても、クラウドネイティブな新しい企業がガバっと持って行く可能性があるよね。
佐野:経営の原点に立ち返ること、そういうところを助けるのがDXの役割ですね。
友岡:今、お客様から何故・何を選択基準に自社が選ばれて、お金を払って頂いているのかっていう、そこをド直球でみていく必要がある。「このままでいいのかっていうのを点検する」ってところを、DXでやっていかなきゃいけない。「マネタイズのところでぶち当たって~」みたいな議論そのものが起こること自体が、本筋から外れたことやってんなって凄く思ったりするんですよね。
テーマ2 DX、IT、RPA・・・ どう捉えればよいか
佐野:DXやIT、RPAが、オーバーラップしても良いと思っています。私の捉え方はこんな感じ(下図参照)で、「従来のIT化がDXじゃないのか」と言われると、そんなことはなくて。
ただ、従来のIT化って、基本的には専門の集団にシステムを作ってもらうってことだったんで、ある程度大きな規模のシステムで入れないと、ペイできないし。そこで、細かい手元の作業が残ったり、システムとシステムのブリッジ、つなぎ目みたいなところが、人の手に残っちゃうということが結構ありました。そういった細かい業務にも手を届かせることができる、かつ、その業務の当事者自身が自動化・効率化ができるってところが従来のIT化にはないRPAの価値かなって思っています。
RPAじゃないDXは、AIやIoT等、最新のIT技術があってこそできるような、新しい業務開拓だとか。攻めのDXは、こっちですよね。逆に、守りのDXとなると、例えばセキュアなクラウドにのっけてくっていうのがそこに当たるのかなと思っています。
藤塚:RPAに関してはそもそも「ロボット」と呼んだところに、意味がありますよね。(オートメーション・エニウェアでいうと)Botとよんでいるところ、いわゆる労働力というか人に近い印象があるじゃないですか。人の仕事を代替してやらせておくだけじゃなくて、この先には、もう少し距離の近い「仲間」みたいな意味の労働力になって欲しいって期待が持てます。
単に、ITとかRPAとかじゃなくて、新しい労働力であって、そのおかげで新しいビジネスが生まれる、新しいアイデアが生まれるっていうところに繋がると感じています。
友岡:掃除機選びに似てるなぁってイメージなんですよね。RPA未導入の人って手で掃除機かけてるんですけど、別に困ってないんですよね。RPA導入している人は、ロボット掃除機が自動で掃除をしてくれます。この人にとっては、これは手放せないものになってる。
「RPAやる前にBPRが必要だ!」っていうBPR原理主義者の主張があるんだけど、BPRなしでRPA導入可能な人は部屋が片付いていて、BPRが必要な人は部屋が散らかっていてロボット掃除機が動けない状態なんですね。この人たちは、「まずは部屋を片付けよう」って話なんだよね。でもそうじゃない人は、ロボットが動ける範囲内で動かしたらいいじゃないって思っちゃう。
もっと言うと、「お部屋が汚くてRPAが動かない人がRPAをディスるのはやめてよね」と思っちゃうわけよ。だって、それはRPAの問題じゃないでしょう。
後は、「DX」と「RPA」は混ぜると危険。早稲田大学の入山先生が出している「両利きの経営」というものがあって、そこには「知の深化」「知の探索」の2軸があります。
日本企業は一生懸命「知の深化」ばかりやってる。要は、改善ですね。「知の深化」にいかに人手をかけず、RPAやAIのITに任せるかが大切。
DXっていうのは、人が考えてできるもんなので、ツールを入れたからってできることじゃないんですね。DXの本質って人間が一生懸命脳に汗かいて考えること。この考えることがDXだと思っています。
テーマ3 御社で実現したDX事例を聞きたい!
友岡:エレベーターとエスカレーターのメーカーで働いているんですが、「お客様に提供している最大の価値とはなんぞや?」っていうと、ちゃんと動いてることと、安全安心であることが究極的に重要なんです。止まると困るんですね。皆さんの生活動線の一部なんで。
大きな地震がくると、何千台という規模で止まっちゃうんですよ。そうなると、点検をした後に復旧作業をするんですけども、じゃあそれをどういう順番で回っていけば最も効率よく回れるんだろうかって。エンジニアのスマホの位置情報とマッチングさせて、要はUberみたいなもんですよね。そういったことをITを使ってやっています。
あまりカッコイイことをやろうとするんじゃなくて、「お客さんにとって何が必要だっけ?」を常に考えること。
DXで凄く重要なのが、価値って組織の外に出るものなんで、会社の外で何らかの変化が起こることしかやっちゃダメだって社内で言っています。
皆さんの会社にある「誰もがそうだよねって頷ける物語を紡ぎだす」っていうのが最も重要だと思うんですよね。
佐野:原点に立ち返ることをデジタルの力を使ってやっていくことと、皆が納得できるストーリーが必要ってことですね。
藤塚:うちのDX事例は、テレワークをコロナ前からやっていたことです。色んなシステムを外からでも見れるようにするっていうのを、早い段階から取り組みました。制度も変えました。
単に自社の働き方が変わっただけじゃなくて、お客様にそのノウハウを提供できるようにもなりました。お客様への価値っていうところでいうと、単に「コピー機屋さん」から「働き方屋さん」に変わったことで、テレワークするためのお困りごとを聞いてそこを解決していくっていう会社に変わることができました。その裏側で、デジタルの力は結構大きかったのかなと思っています。
佐野:ちなみに何が最も必要でしたか?
藤塚:デジタルじゃなくて、制度かなと思いますね。例えば、会社側で時間管理をあまりしないとか。
佐野:確かに、管理の問題はありますよね。管理をするということを前提にそれをデジタル化するのか。
ECRS(イクルス)の原則ってありますけど、最初がEliminateで排除なんですよね。それができるんだったらそれに越したことはないって。その発想にいけるかっていうのが、大事ですよね。
この他にも、「DXの壁」「DX川柳」をテーマにディスカッションは続き、盛り上がりました。
イベントの雰囲気や詳細はYouTube動画で、ぜひご覧ください。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPACommunity Automation Anywhere Talk vol.4 集合写真
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!
こちらは、イラレコ支部のひぐっちゃんがオンラインで描き上げてくれたイラストです。
イベントの様子はYouTubeにもアップされています。ディスカッション動画は、より内容を理解しやすいよう字幕を付けています。「勉強になった」「面白い」と思っていただけたら、 チャンネル登録 と高評価をよろしくお願いします。
Tips集
DXをテーマにディスカッション
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