日本最大のRPAユーザー主体コミュニティ「RPACommunity 」の「供養支部 春の彼岸の貪瞋痴供養」イベントレポートです 。
目次
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はじめに
RPALT 供養支部 概要
RPACommunity 供養支部とは、RPA開発・運用にまつわる失敗にフォーカスし、その時の悔しい想いや悲しい想いを共有し、成仏させようといったイベントです。2021年3月5日(金)にオンラインで開催しました。
供養支部の主催陣
インパクトすごい
#RPALT pic.twitter.com/S8zUXT1G3L— チャラ電Mitz (@CharaDenMitz) March 5, 2021
施主挨拶は、主催のフクイさんでした。大人気漫画「鬼滅の刃」に沿って、供養支部の紹介。
今回は「貪瞋痴供養」がテーマです。「貪瞋痴」とは、仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩のことです。煩悩を毒に例えて、三毒ともいいます。
お寺のDX
お寺のDXについて、同じく主催の小路さんよりお話いただきました。
お坊さんにも愚痴はあります、と小路さん。
仏教とは「気づき」の宗教です。愚痴を「無い」とするのではなく、「在る」ことを自覚し、それを心・言葉・行動で改善していくことが大切です。
小路さんは、お寺とテックを掛け合わせてお寺を効率化しようと、自ら「寺院デジタル化エバンジェリスト」と名乗って活動をしています。
その活動の一環で「WordPress制作セミナー」を開催したことがあります。しかし、参加者は広い会議室にたったの5名でした。お坊さんはサイトの必要性を感じていないのかと、悲しい思いをしました。
その数か月後、コロナの影響で、葬儀が縮小され法事も減少しました。飲食店同様、お寺も存亡の危機となりました。
そこで何か新しい方法をと、WEBに注目が集まっています。「WordPress制作セミナー」の記事を見た方から相談や取材が増えており、現在も3サイトを制作中です。
相談者と会話をしていると、
小路さん)サイトを作って何がしたい?
相談者 )お檀家さんを増やしたいです。
という話が出ることもしばしば。これでは、僧侶としての目的がすり替わってしまっています。ITの力を使って、「僧侶として本当に伝えるべきこと」に気づき、注力してもらいたいと願っています。
貪瞋痴の「瞋」が出てきそうな時もありますが、それは心に留めて、今日もWEB制作を手伝っています。
参加者ライトニングトーク
登壇者
発表内容
供養支部では、LTを「弔辞」としています。LT後は、現役の住職お2人の有難い法話によって辛かった経験に成仏していただくといった流れになっています。
平景清と三種の神器による怨送り Ryu.Cyberさん
「源平討魔伝」というアーケードゲームをオマージュしたLT。
某勤怠管理アプリ開発プロジェクトにアサインしたが、2年近くやっているのに進捗がありませんでした。元凶は、PM。このPMはプロジェクトマネージメントができません。プロトタイプは完成しているのに、一向に話が進まないのです。そこで、三種の神器の出番です。ここでの三種の神器は、ツールライセンスを購入するための「資金」、ブラウザ自動操作 Katalonを利用する「CI(継続的インテグレーション)」、管理がしやすい「Microsoft 365」です。この三種の神器を使って、課題を乗り越えたというお話でした。
法話:慈永さん
元凶のPMはどこにでもいますね。しかも、退治すると、次にPMになった人がそのPMみたいになってしまうという現象が起こります。つい、守りに入ってしまいたくなるのでしょうね。今回のお話は、人が残念でも、技術力でカバーしたという好事例だったと思います。大変な中、よく踏ん張ったなと感心しました。
うまく出来なくて Takitaさん
Takitaさんは、他の人より習得や理解に時間がかかったり、ロジカルな思考が苦手な一面があるとのこと。それでも日々勉強して開発に取り組んでいますが、周囲との立ち回りや調整で上手くいかないこともあります。例えば、本番化手続きを開始している段階で、添付すべき資料が足りないことが発覚。「マニュアルも読み、関係者にもしっかりヒアリングしていたのに。大切なことは前もって教えてよ。」と感じましたが、この経験から「事前に必要なデータや書類を把握する。重要な情報は都度アンテナを張ろう。」と学びに繋がったと感じています。へこたれず今後も頑張っていくため、過去の出来なかった自分を供養してくださいとのお話でした。
法話:小路さん
自分が苦手なところを、こうやって人前で話せる勇気が凄いなと思いました。未経験から、ここまで色んな困難を乗り越えて、自分の学びに変えている点がすばらしいと思いました。
はなっち!さん
客先で内製化したいという話が上がり、技術サポートをすることに。「情シスからも人を出す」と言われましたが、「0.1人月」「0.2人月」分しか出してもらえませんでした。それでもなんとかやってみようと技術サポートしていますが、伸びる人もいれば、中々うまく教育がハマらない人もいます。教育が悪いのか、はたまた「0.1人月」「0.2人月」が少なすぎるのか。このモヤモヤした気持ちを供養してください。
法話:慈永さん
他の企業さんも同じ問題あるんじゃないでしょうか。スモールスタートといっているのに、部門を広げる。部門を広げても作る人がいない。慌てて教育を進める。すると、作るものがない。といった悪循環はよくあります。内製化には専任を置かないと、正直厳しいです。委託会社のSEに依頼しているとしても、社内の旗振り役は必要です。そして、評価。評価制度もしっかり設けないとやる気に中々繋がりません。この辺を、見直していただきたいですね。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPALT供養支部にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
こちらは、RPACommunity イラレコ支部のくみっきーさん と たまいさんが描いたイラレコです。
イベントの様子はYouTubeにもアップされています。是非、高評価とチャンネル登録もよろしくお願いします。
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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