RPACommunity で開催した「RPALT関西スペシャル ~新年最初のIT・自動化ネタ・ライトニングトーク大会!~」のイベントレポートです。
はじめに
RPALT 関西スペシャル 概要
全国に支部を展開しているRPACommunityの関西メンバーが集結した「関西スペシャル」。2021年初のRPALTイベントとして、2020年1月12日(火)にオンラインで開催。
今回は関西在住の10人の登壇者にIT・自動化ネタのLT(※)をしていただきました。
(※)LTとは、約5分で行われる短いプレゼンテーションのことです。
LT
登壇者
発表内容
年始のたわいもない話 ゲンタさん
SAXの音色でスタートしたゲンタさんのLTは、コロナ影響下の音楽界隈の話。
音楽界隈では、ライブが激減し、オンラインレッスンや動画配信スタイルが進んでいます。それに併せて配信ノウハウの一般化、アプリの充実に加速がかかっています。例えば、自動字幕作成アプリ「Vrew」やサウンドメイキングアプリ「WAVES」シリーズ等があります。音楽業界にもIT技術の波が来ています。2021年、皆さんも新たなことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
2020年の事件簿と2021年の予言 kei inoueさん
創業70年の同族金物商社に勤めるinoueさん、過去にもRPACommunityで「IT化への戦いの様子」をお話いただきました。今回は、2020年の出来事を「個人編」「仕事編」に分けて紹介、「2021年の予言」として今年の抱負を宣言しました。昭和時代からの紙ありきの基幹系システムをやめたい、属人化VBAやPHPをやめたい等の想いがあり、そのためにはインプットが必要。なので、今年もコミュニティへの参加を続けていくとのことでした。
1人RPA担当で見えてきたこと じゅんぽんさん
派遣先で1人RPAをしているじゅんぽんさん。1人でやってるからこそ、感じるストレスや不便さにどのような対策をしているかLTで共有。上司に自分の仕事を理解してもらうため、作業の実績工数をExcelのピポットテーブルで工程別に集計し、日誌をつけています。また、SaaSサービスのUIが突然変更され、エラーが発生することが度々起きたため、UI変更をチェックするロボットを作りました。ストレスなくRPA推進するための工夫を紹介いただきました。
クリックの空振りによるエラーの対策 えっちゃん
「クリックの空振り」がテーマのLT。
クリックの空振りが原因でエラーを体験した人も多いのではないでしょうか。そんな方のために対処法を紹介。クリックし損なった時に再クリックできれば問題ないので、次に表示される画面があるかないかを条件に組み込み、再クリックするかどうかを判断させるという方法です。しかし、この方法には本当のエラーが出た時に止まらないという欠点もあるので、適材適所で活用してみてください。
RPAの軌跡と未来 タカミネさん
RPAの軌跡を振り返ってみると、「働き方改革をノンコーディングでできる」と一気に注目を集めた一方で、運用に関する課題や困りごとも浮き彫りになりました。そんな現在、タカミネさんは「RPAのバグフィックス」だと考えています。業務担当者がRPA化できる業務を、エンジニアも理解してRPA化する必要があります。エンジニアとして何ができるのか、どうお客さんである現場に寄り添うべきかを熱くお話いただきました。
複合機プリンターへの?印刷自動化で調べたこと masuoさん
BizRobo!の特長は「Buit-inブラウザ」。これは、個々のWebブラウザを開く必要がない機能です。しかし、複合機プリンタの印刷自動化となると、アプリケーションを実行するときのオプションで「カラーモード」の設定や「ユーザーID」の入力ができません。解決策として、「printui.dll」コマンドで実現する方法を発見。コマンドライン実行で印刷設定と印刷が可能になります。「自動化って楽しい」というお話でした。
即実践できるiPhoneでの日常作業を少し自動化 kawamuraさん
iPhoneに標準で搭載されている(iOS13以降)アプリ「ショートカット」で日常作業を自動化したLT。
例えば、ポイントカードを一定時間提示後、キャッシュレス決済アプリを表示する流れを自動化。これで、レジでの対応が1タップで完了します。また、地図アプリで現在地から自宅までの帰宅時間を計算して、おおよその帰宅時間を家族にメッセージ送信するという流れも自動化。このような自動化が、手軽にできるのでiPhoneユーザーの人は試してみてください。
自動化を行う上での業務とRPAの親和性 さとぴぐさん
さとぴぐさんより、RPAについて改めて考えてみましたLT。
「RPAとは?」「RPAと親和性がある業務は?」「RPA化するための判断ポイント」について紹介いただきました。この辺りのポイントはよく聞く話ではありますが、普段RPAに携わるさとぴぐさん自身の経験からも、外せないと実感しているポイントをお話いただきました。「あらためて、RPA化に向けて参考になれば幸いです」とのことでした。
会計領域にRPAを導入するときに気を付けること ぴかちゅうさん
RPA導入の業務対象に、「会計周りの業務」は必ず対象に上がりますが、うまくいかないケースも多いです。そこで、「ロボが登録する仕訳について、一つ一つ合意を得る」「伝票登録時に2重チェックを行う」等、「会計周りに導入するときに注意すること7選」を紹介。会計周り以外の人事やロジ、在庫管理等でも使えるコツでもあるので、参考にしてみてくださいとのことでした。
今年の電帳法大幅緩和で見えてくる!AI-OCR+RPAで見逃されてきた課題 yutakasan2さん
「帳票が関係する業務」はユーザーの業務効率化を阻む課題の一つです。保管庫に配架する手間があったり、紙なので出社が必須だったりという課題があります。そんな中、電子帳簿保存法が「大幅に緩和」されるという追い風が吹きました。一番の緩和は「承認制度の廃止」。ただ、要件は残っており、長期署名やタイムスタンプが付与できる等「最適な文書管理ツール」が必要です。ツール選びの際に、一番安心なのは「JIIMA認証」を受けたツール。RPAとうまく連携させて、更なる業務効率化を目指しましょう。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPALT関西スペシャル 新春ITトーク大会にご参加いただいた皆さま、ご参加ありがとうございました。
イラレコ支部のひぐっちゃんがオンラインで描いてくれた「オンラインイラレコ」をご紹介します。
イベント時の参加者のコメントが見れるツイートまとめも注目です。
イベントの様子はYouTubeにもアップしています。是非、コメントやチャンネル登録もよろしくお願いします!
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