こんにちは。今回は、私たちが運営しているRPACommunityで開催した Power Automate Talk vol.5のイベントレポートです。
目次
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はじめに
Power Automate Talk vol.5 特別企画 概要
Power Automate vol.5 は、2020年8月17日(月)にオンラインで開催。
今回は、IT・テクノロジー人材のための社会人コミュニティ「TECH Street」さんとの共催企画でした。
テレワーク・リモートワークが進む今だからこそ聞きたいMicrosoft Teamsの様々な活用について、日本マイクロソフト株式会社の春日井さん、株式会社ソントレーゾの中村さんよりお話いただきました。
春日井さんからは初心者向けにTeamsの概要からTeams向けアプリ開発について、またPower Platform on Teamsを使ったデモなど 、基本的な使い方から最新情報までTeamsに関する情報をご紹介。
中村さんからはPower AppsやPower Automateを活用したTeams活用をライトニングトークとして披露。
Teamsだけでなくマイクロソフトの提供するプラットフォームをベースに様々なサービスの活用まで学べる充実したラインナップでお送りしました。
セミナー 春日井良隆さん
日本マイクロソフト株式会社
Microsoft 365 ビジネス本部エグゼクティブ プロダクト マーケティング マネージャー 春日井さん
Teamsとは
チャット機能はもちろん、通話やWeb会議、ファイル共有等が1つのツールですんでしまうテレワークのためのコラボレーションプラットフォームです。例えば、Web会議のあと、Formsでのアンケートや会議のアーカイブ、資料などこれらの共有がTeams上で完結します。ITツールに苦手意識がある人にとっては、複数のツールを触る必要がないという点も魅力です。
Teamsは、Microsoft 365のハブとして機能します。
プロジェクトごとのチーム(グループ)スレッドをつくったり、タブ管理機能でExcelやPower Point、PDF、動画など様々なコネクタをタブとして共有し使い分けできます。活用方法について次で詳しくご紹介していきます。
Teamsの活用
普段使うオンライン会議機能とは異なるライブイベント機能もあります。一方的に何かを発信したいときに推奨の機能です。例えば、ミュージシャンがライブをしたり、企業の取締役などの代表者が各支店の従業員へ情報共有するとき等に活用できます。
回線電話で使用して通話することもできます。ボイスメール(留守番電話)もできその内容を文字起こししてくれる機能や、日本語から英語、英語から日本語に翻訳してくれる機能もあります。
また、オンライン会議での参加者の表示も通常のグリッドタイプではなく、Togetherモードを使って参加者が同じ場所で着席しているかのように見せることもできます。
グリッドタイプだと集中できないというMicrosoftでの調査結果も出ており、リアルに近いかたち(Togetherモード)の方が集中力が続くという、科学的根拠にもとづいた機能になっているとのことです。
(※一時期話題となった、役職の高い人は上に配置する上座をコントロールする機能は付いておりません。)
まるで同じ場所に集まり、イベントに参加しているかのようなTogetherモード
Teamsに搭載予定の機能
今後、搭載予定の機能も紹介します。
絵文字で感情や拍手を伝えるライブリアクション機能や、リアルタイムで文字起こしをしてくれるライブトランスクリプション機能も搭載予定で誰が発言したのかまで記録します。文字情報になることで、聴覚障害者の方も活発な会議参加が可能になるとのことです。
人の声の周波数以外は除去するノイズリダクション機能も予定されています。例えばポテチ袋のガサガサといった音を除去することができます。
AIに力を入れているMicrosoftの取組みとして、メッセージの内容をAIが判断し返信するであろう文章を提案してくれるようになります。例えば、「ありがとう」とメッセージが入ると「どういたしまして」という言葉がサジェストされます。
Teamsのプライバシーとセキュリティ
気になるプライバシーとセキュリティという観点では、細心の注意を払って開発しています。
日本では、標準として東日本と西日本のデータセンターに保管、Teamsでやり取りされるデータは暗号化や多要素認証、デバイス管理で保護しています。
また、プライバシー保護を前提とした設計をしている為、ユーザーの動向をトラッキングしない、データを使って広告配信しないということを徹底しています。
カスタマイズできるTeams
Power PlatformとTeamsをカスタマイズして、業務前、業務中、業務後などシーン毎にTeamsを活用して、効率的に管理ができます。情報の断片化、現場での孤独感を感じてしまう現場の最前線の方とのコミュニケーションもアクティブにすることが期待できます。
今後も期待されるTeams
Teamsはデバイスのあらゆるサイズ、スペース、働き方に対応しています。
キリンさんと共催で子供向けのリモート工場見学も実施しました。キリンの従業員がHoloLensを身に着け、その様子を子供たちがTeamsで観覧するというもので大好評でした。
他にも、SBテクノロジーの決算説明会や立命館小学校の卒業式がライブ中継をしたという実績があります。
春日井さん 登壇資料
ライトニングトーク 中村亮太さん
株式会社ソントレーゾ(Sentreseau ,Inc)
CTO/Co-Founder 中村亮太(りなたむ)さん
中村さんからは「テレワーク用のPC運用に Power Platform を活用しよう」というテーマでお話いただきました。
急遽、テレワークを実施することになり、「仕事に使うPCってどうする?」と悩んだ企業も多いのではないでしょうか。
一つの解決策として「VDIとVPN用意してやればOK」という考え方もある一方で、どこからでも接続OKという訳にいかない、環境を準備するにも全員分予め用意するのは大変、つけっぱなしによる課金額が…、勤務時間監査に使うには…等の課題も挙がってきます。
そこで、Azureのマシン制御をPower Platformで操作することで、上記の課題も解決できます。
上図が構成図になります。
Power Appsで位置情報を取得できるため、特定の場所にいる場合のみ操作ボタンを活性化するように設定できます。
マシンの起動・停止ログを使って勤務開始、勤務終了の管理もできます。これらの結果をTeamsに通知して把握することも可能です。
また、Power Platformを活用した仮想マシン構築についてもデモにて紹介。Power Automateを使って、一連の流れを自動化することも可能です。処理が長くて難しそうに見えますが、1個1個のコネクタを直感的に操作して作成することができます。
Power Automate / Power Apps / Power BI / Power Virtual AgentsのPower Platform全体を組み合わせ活用することで、最適のソリューション・システム、最大のDXが生まれます。
まとめ
最後はオンライン集合写真
RPACommunity Power Automate Talk vol.5 (TECH Streetとの共催企画)にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
RPACommunityイラレコ支部(イラスト・レコーディングでイベントを盛り上げる支部)からは2名が参加!個性溢れるイラレコを描いていただきました。
こちらは ヤマダマナミさんのイラレコです
こちらはくみっきーさんのイラレコです
RPACommunityではイベント動画をYouTubeで公開しております。
皆さま、是非チャンネル登録お願い致します。
イベント後に実施した参加者アンケートの結果レポートです。感想や満足度など、いただいたコメントは全て読ませていただき、今後の参考にさせていただきます。
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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