今回は、私たちが運営している RPACommunity で開催した
RPALT本体 vol.22 ~初参加のRPAツールも登場!~の様子をお届けします。
目次
はじめに
RPALT vol.22 概要
全国に支部を展開しているRPACommunityの中で本体と呼ばれる東京回。vol.22は2020年6月23日(火)にオンラインで開催しました。セミナー登壇(敬称略)は、ディヴォートソリューション株式会社、LINE株式会社、ユーザックシステム株式会社でした。
イベント申込時アンケートの結果はPower BIで可視化。「参加の目的」「RPAに対する立ち位置」「RPAに従事した経験年数」「どこから参加していますか?」「気になるITワード」の5問で、全3ページ構成になっています。各項目をクリックすると関連付いた他の数値も連動して表示されるので、気になる項目はクリックしてみてください。
参加者ライトニングトーク
登壇者
・斎藤さん / 私がRPAに関わるようになった理由
・浅利さん / あなたにとってのRPAとは?
・フクイさん / その先にある目的
・廣瀬さん / RPA開発で困っている方への7つのTips
・Aoiさん / ベトナムののびしろ・コロナ死者ZEROのベトナム「新型コロナ対策優等生」の取り組みについて
発表内容
斎藤さんが、RPAに関わるようになった経緯についてのLT。
社内で「某office互換ソフトを企業に導入したいけど、業務システム連携が苦手」という悩みがありました。そんな時、RPAツールに出会い、APIのないソフトウェアでも業務システムと連携できるため、早速取り入れたいと思いましたが、上司へのプレゼンでは「要するにボットね。社員がいるから不要」と一蹴。しかし、経理部に入ってきたマネージャやRPAツールベンダーが協力してくれたり、RPACommunityに参加したりし、再びPoCに挑みました。そしてようやく、導入の決裁まで繋げることができました。転職してしまい、その後のいきさつは分かりませんが、業務課題解決の一歩へ繋がったと思っています。
浅利さんからは「あなたにとってのRPAとは?」LT。
社内でRPA一人担当者となり、情報収集のために参加したRPACommunity。参加する中で、イベント会場の素敵なオフィスに行くことができたり、LTの面白さに気づいたり、励みへと繋がっていきました。SNSを通して全国での繋がりもできました。更に、登壇したり支部を主催するようになり、いつの間にか仕事へのモチベーションもアップしていました。そういう良さを実感したので、参加者の皆さんも積極的に参加して盛り上がって欲しいです!
フクイさん、省力化・自動化にかかわるすべての人に捧げるLT。
80年前のヨーロッパ某国に「とある事務処理」のスペシャリストがいました。事務業務は膨大で、まるでクモの巣のように複雑に絡み合っていました。これらを整理してみると「物理的に分散した窓口」「複雑な処理手順・ルール」「コミュニケーションの悪さ」の3つの原因に分けられたそうです。そこで、プロセスを川の流れのように整理し、全てのオフィスを一か所に集め、工場のラインのようにオフィスでのディスク配置を変更すると、数週間かかっていた業務が1日に改善されました。ちょっと毛色の変わった「業務分析」のお話でした。
廣瀬さんからは、RPA開発未経験者やまだ開発が不慣れな方へ少しでも開発を楽に進めてもらうためのLT。
RPA開発における7つのTIPS。①Excelをフル活用しよう! ②困ったらVBコーディングしよう ③リモート時を意識して、システム画面のアクティブ化を外そう ④うまく動かない場合は待機時間をセットしよう
などの7つを為になる説明と一緒に紹介いただきました。気になる方は資料もあわせてご覧ください。
Aoiさんは、なんと国境を越えベトナムからの登壇。現在、新卒からベトナムでPR担当として働いているAoiさんにベトナム事情をお話いただきました。
ベトナムでRPAというと、YKKベトナムさんの導入事例やベトナム最大IT企業 FPTさんのRPAツール「akaBot」がありますが、「ベトナム人RPA知らないよ。日本人はよく使ってるワードだけど」と同僚に言われ、一般的なRPAの認知度は低い様でした。
しかし、IT経済が発展していきバックオフィス業務も増えていくため、浸透こそしていませんが、ベトナムRPAマーケットの伸びしろはあると思います。データが取りやすく、試験マーケットとしても優秀なため、日本でできない自動化をベトナムで試走してみることもできるかもしれません。経済成長している激アツな国、ぜひ一度遊びに来てご自身でベトナム事情を体感してみてください!
そして、コロナウイルスの封じ込めに成功したコロナ対策優等生ベトナムについても、特別にお話いただきました。
コロナにかかった疑いがあれば、エリアごとの強制隔離が行われたりと厳しい対応もありましたが、情報検閲でウソや噂が流れにくく、政府主導の情報戦略のお陰で自粛は成功しました。IT対応も早く、ベトナム保健省が情報サイトを開設(2020/2/11)、健康状態申告アプリを6日間で開設(2020/2/13)、遠隔治療アプリがコロナ期間中は無料(2020/4/24)などと多少粗いところもありましたがスピード重視で対策がなされました。他にも、顔認証付き無料提供のお米ATMが設置される等、たとえ粗くても、未完成でもとにかく素早くリリースし、それを政府が後押ししてくれる環境があったことが良かったのだと実感しています。
セミナートーク
登壇者
・アシロボ (ディヴォートソリューション株式会社) 星川さん / とことん、実演デモ!アシロボって、どんな感じで動作するの?!をお見せします!
・LINE (LINE株式会社) 引間さん / 面倒な申請処理もLINEで自動化!eKYC for LINE BRAIN
・Autoジョブ名人 (ユーザックシステム株式会社)? 渡辺さん / Autoジョブ名人・ Auto メール名人 ユーザー様事例とそこで活かされている機能
発表内容
アシロボについて星川さんよりお話いただきました。
「アシロボってどんな風に動くの?」の声にお応えし、デモ中心にご紹介いただきました。
数時間の研修でほぼ使い方をマスターでき、月給5万円で始めることができる等がアシロボの特徴となっています。メディアでは、コスト削減に焦点が当たりがちですが、ちょっとイラっとする不満業務など現場スタッフのメリットに焦点をあてた展開をしています。
「Excel転記後、指定フォルダにファイル保存」や「Webから情報を拾ってくる」などの実演デモも見せていただきました。限定的な機能しかもっていないと思われがちですが、そんなこともなく複雑な処理にも対応でき、現場主導型で様々なことが自動化・効率化できます。
LINE 引間さんからLINEと自治体の取組みについてのお話。
LINEでは「渋谷区住民の住民票をLINEで取得できる取組み」を行っています。eKYC(オンライン本人確認)には、LINE BRAINの技術を採用。LINEの高度なAI技術「ID Card OCR」「LINE BRAIN FACE(仮称)」の機能を使い、安心・安全でスムーズなオンライン本人確認を可能にしています。
AI技術の精度・機能はさることながら、プラットフォームのUI・UX設計も重要で、LINEはほとんどのユーザーにとって身近な存在でもあるため利便性を保ちながら提供することができています。
渋谷区にお住いの方は渋谷区のLINEアカウントとぜひお友達になってみてください。
ユーザックシステム 渡辺さんからは、フードリンクさん、LIFULLさん、国分ビジネスエキスパートさんと業種の異なる3社の事例をもとに、どんな機能が活用されているのかAutoジョブ名人・Autoメール名人の魅力についてご紹介いただきました。
情シス主導の開発で、現場の理解あるRPA体制を確立させながらも情シス側でプロジェクトリードをどんどん推進したお話や、現場主導の導入で、とにかく早く実現させたいという想いのもと現場の社員がメリットを実感しながら推進したお話など、RPAはその企業にあった推進方法があります。
また、特化型を選択するというのもポイントです。メールに特化したRPA「Autoメール名人」だと、独自メーラーによりあらかじめ設定した手順通りに確実で安定した自動化が実現できるため、7,000ファイルのデータ変換も安定的に実施できているという事例があります。
見た目の使いやすさだけではなく、適材適所でRPAを選定、推進していくことが成功に導くポイントです。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPALT本体 vol.21にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!
イラレコ支部のくみっきーさんがオンラインで描いてくれた「オンラインイラレコ」もご紹介します。イベントの内容が、イラストだけでも伝わってくるうえに、色使いも新鮮で見ていて楽しい気持ちになります。
イベント後には、参加者からアンケートを通してイベントの感想を募りました。特に、ベトナム事情が皆さんに刺さったようでした。こちらのアンケートも☆の数でコメントを絞り込むことができますので、「イベント満足度」のグラフをクリックしてみてください。
イベントの様子はYouTubeにもアップされています。今後もコミュニティの様子を見たい、イベント時の復習がしたいという方は、是非チャンネル登録もよろしくお願いします。また、今回の配信担当は、RPACommunityブロードキャスト支部 おーいさんです。いつもありがとうございます。
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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