こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz & コミュニティマネージャー Ayyです。
今回は2019年8月に開催された、RPAツールベンダーUiPathさんの「UiPath Developer Community」vol.12イベントレポートです。
満員の会場!
アジェンダ
目次
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お待たせしました!Go!&Connect!
UiPath エコシステム
UiPath Go!はUiPathコンポーネントのマーケットプレイスです。
すぐに使用可能の再利用コンポーネントが集約しており、これらのコンポーネントはすべて内容、セキュリティ、機能についてチェックされているので安心&安全です。また、必要なのはユーザー登録だけで、無料で使えるところも魅力です。
UiPath Connect!はUiPathユーザーをつなぐプラットフォーム、エコシステムの中心となるものです。
プロフィールと活動内容を共有可能の「RPAのSNS」として活用できます。また、UiPath Go!やアカデミー、フォーラムなどの活動によってポイントが付与される「バッジ&ランク」システムも準備されています。
そして、これらはまだまだ進化中のプラットフォームであり、ビジネス利用への対応はこれから。
皆さん、今後も乞うご期待ください!とのことでした。
ライトニングトーク
はなっち!さん 「2018.3.3でのUiPath ライブラリ機能での知見 + α」
私たちの主催するRPACommunityのイベント「RPALT vol.7」(2019/2/20開催)で反響のあったUiPath ライブラリ機能についてのLT。
このライブラリ機能とは、業務には長けているけれど、プログラミングなどが理解できない人やチーム全体で業務ロボットの品質の底上げしたい人向けの機能となっています。
LTではこの機能を使って分かったことや課題、独自の解決策が紹介されました。
後日談として、RPALT vol.7で物申した「サブフォルダが降順表示されてしまう」「マウスオーバーしたときに文字化けしてしまう」「非表示XAMLファイル以外が表示されない」といった課題も修正されていたとユーザー目線の喜びの声もありました。
浅利さん 「I ? UiPath」
RPA歴 1年半、社内RPA推進担当者の浅利さん。
この日のLTのゴールは、参加者にUiPathファン度を少しでもUPしてもらうこと!
浅利さんの「勝手にLover’s ポイント」① UiPath社について
・日本が最重要拠点
・洗練されたロゴデザイン
・尖ったチョイス UiPathのノベルティ
浅利さんの「勝手にLover’s ポイント」② ナレッジ群 について
・UiPath Community Forumすばらしい!
・UiPath Academy 超やさしくなりました!
インパクトのあるスライドで「UiPath愛」を熱く語っていました。
木野さん 「とても便利な「Attended Framework」を使ってみよう!」
Attended Frameworkについて、木野さんのLT。
「設定ファイルを読み込むための処理を、別ワークフローからコピペ」「エラー処理(例外処理)どうやるのか?」「ログ出力は?」などロボット作成でいつも使う処理があります。これらは、いつもやることなので、共通化・ルール化した方が便利ですよね。
そこで、UiPath Go!で公開している「Attended Framework」を使うことで「めんどくさい…だけど、大事」な部分をテンプレートにおまかせすることができちゃいます。例えば、こんな良い点が!
・設定ファイルの読み込みの標準化
・定番の例外処理も、BusinessRuleException などUiPath社の指針が示されているので、例外設計がしやすくなる
・例外処理などはRE Frameworkとも思想が類似しているので RE Frameworkを使う前の題材としてもちょうどよい
ただ、デフォルトのテンプレートをそのまま使用するのではなく、各社のRPA導入プロジェクトでルールを定め、定めた処理をここに追記し、それを自社独自のテンプレートとして配布するようにした方がいいとのことでした。
佐藤さん 「社内のRPA案件を見つけよう」
普段はRPAコンサルをしている佐藤さんのLT。
RPA案件では「どれくらいで投資額を回収できるの?」など不安がありますよね。そんな社内のRPA案件を見つけ、RPA導入のススメを説明しやすくする方法を、5つのSTEPに分けてご紹介。
1.スケジュールをチェック
2.業務をリスト化
3.業務を仕分け
4.業務をプロット(例えば、ミスの多さ×ストレス、業務時間×トレスなど判断する基準はなんでもよい!)
5.業務を分類
このように、ステップ分けして可視化されたリストを活かすことで、RPA導入が進めやすくなります。
業務のRPA化へのヒントがつまったLTでした。
2019Preview新機能のご紹介
UiPath 新居さん
新機能一覧
UiPath 新居さんより新機能についてご紹介
今回、派手なものは少ないですが、ユーザビリティの向上を見込める開発者に寄り添った内容になっています。
ユーザビリティの向上となる新機能を一部ご紹介。
・ユニバーサル検索の改善
検索ボックスが画面中央に表示されるようになり、より使い勝手がよくなりました。
また、検索対象の範囲が広がり、結果も見やすくなりました。
・C#サポート
従来バージョンは Visual Basic 形式で式をアクティビティに指定していましたが、新バージョンでは、Visual Basic 形式か C# 形式かを選択できるようになります。プロジェクトを新規作成するときに選択し、プロジェクト単位で共通となります。
・ユーザーの声ボタン
お客様がフィードバックを直接UiPathに送信できる「ユーザーの声ボタン」ができました。
デバッグ機能の強化については、ブレークポイントパネルや条件付きブレークポイントなどをデモでのご紹介。
デバッグ機能が良くなることは、開発のしやすさにも直結するので嬉しい!と喜びの声もありました。
今後もユーザーと一緒に成長するRPAツールとしてUiPathは目が離せませんね。
2019年のロードマップ
今さら聞けない例外処理
UiPath 津田さん
例外クラスの階層と catch される例外の種類
UiPath 津田さんより、苦手でつまずいてしまう人も多い!?例外処理についてのお話。
例外処理とはプログラムがエラーを出した際に、処理を中断して別の処理を行うこと、つまり分かりやすく言うとエラーに対する対応処理のことをいいます。
例外処理がなかった時代は、コードの9割以上がエラー情報伝達コードだけで埋まってしまい、コードの可読性が著しく下がってしまうなどの問題があり、とてつもなく面倒だったそうです。そこで、例外処理を使って実装することで、エラー処理が不要な場所には何も記述する必要はなく、自動でエラー情報が呼び出し元へ伝達されるようになりました。
例外によるエラー処理ができるようになりとても便利になりましたが、まだまだ苦手な人も多いですよね。そこで、考え方やUiPathでの使い方が丁寧に紹介されていました。
例えば、例外をキャッチするポイントとして次のような紹介がありました。
・例外をスローする可能性があるアクティビティをトライキャッチで囲んでおく
→可能性がある例外に対処しておくことで、個のエラーから回復できるようになる
・ただし、どのようなエラー処理が必要なのか不明なら、例外をキャッチしない方が良い
→エラー処理が可能な場所にまで例外をとどけて、しかるべきエラー処理を行うべき
例外オブジェクトのプロパティのご紹介もありました。例外処理を支援する標準のアクティビティもありますので、要チェックですね。
これらの説明のあとは、例外処理の実際の挙動についてデモがあり、初心者の方でも目で見て理解しやすい内容となっていました。
翌日から早速、実務で活用できるお話で、会場にいた参加者も真剣な表情で聞き入っていました。
ラウンドテーブルディスカッション
みんなでディスカッション!
ラウンドテーブルディスカッションといって、ユーザー同士で話し合う時間も用意されていました。
この日のテーマは「自身が体験したUiPath開発でのBad Practice」。
テーブルごとに1チームとし、各自の失敗談を共有し、その失敗についての解決策を共有することで、とても盛り上がりをみせていました。
まとめ
この日のイベントの様子については、RPABANKのTwitterアカウントでツイートまとめもしていますので、そちらもぜひ覗いてみてください!
UiPath Developer Community vol.12のツイートまとめ
運営陣・登壇者を中心とした集合写真
UiPath エナジードリンク
Ayy :UiPathさんのDeveloper Community、今回は5分のLTもあり、ラウンドテーブルディスカッションでユーザー同士が意見交流する場もありで前回とはまた違う雰囲気だったね!
Mitz:ユーザー側のLTはユーザーグループコミュニティにとっては、参加者が登壇者と一体になれる最高の場だから必須だね。それにディスカッションも参加者同士をつないで盛り上がれる良いコンテンツだった。Developer CommunityではUiPath社側からの最新情報提供もあり、そしてユーザー側からの登壇もありと、企業側・ユーザー側双方向からのアウトプットで構成されるのが本当に良いね。こういったイベント・コミュニティは他のベンダーさんでも同様にどんどん実施していって欲しいね。
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