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2022年6月24日に開催された「WinActorテクニック披露!橋本名人シリーズvol.3~20時だョ!全員集合~」のイベントレポートです。
登壇者はWinActor Talk 主催のらむださん、ヒューマンリソシア株式会社の蓑原 馨さん、橋本 則和さんでした。
目次
はじめに
「便利なライブラリがうまく動かない!」「シナリオの中身を見てもどこで何の処理してるか分からなくなっちゃった…」「もっと WinActor を使いこなせるようになりたい!」
そんなお悩みを持つ皆さんにぜひ見ていただきたいイベントでした!
WinActor のライブラリの使い方やエラー対応の方法、初心者からベテランの方も気になるテクニックを教えていただきました!
阿部さんのホームページを「WinActor」で動かしてみた話
まずは、手動でフレーム選択を設定する方法を模索したお話を蓑原 馨さんからしてもらったよ!
せっかくこんな便利な機能があるのに、私の環境だとうまく動かないー!ってことよくあるよね…
そんなときは、諦めずに別の方法を模索してみよう!
以前の WinActor Talk イベントで「フレーム選択する際は、自動記録機能を使用するとライブラリを自動で配置できる」ということを聞き、早速実践してみた蓑原さん。しかし、セキュリティ環境のせいか思った通りに動かず、手動で設定する必要がありました。
フレームやブラウザの確認・操作ができない場合は
そのページがフレームを使用しているかどうか、見た目で判断できない場合は、コンテキストメニューの「検証」から確認することができます。
ブラウザ操作ができない場合は、以下の手順で設定することができます。
①調べたい要素の上で右クリック
②表示されたメニューの「検証」をクリック
③HTML階層情報に frame要素があればクリック
④青くなった箇所を右クリックして XPath を取得
⑤WinActorライブラリ「フレーム選択」を設定
実際のホームページを動かしてみる
以上のことを踏まえ、実際に公開されているホームページを動かしてみました。
選定基準を「しばらくホームページ変更の予定がない」「要素が少なく解読がしやすい」「ページ構成がシンプルで説明しやすい」と定めた結果、阿部寛さんのホームページを選定されたそうです。
操作内容は
①ホームページを開く
②左側のメニューの「出版本」のリンクをクリック
③右側のメイン画面に表示される「なぜベストを尽くさないのか」のリンクをクリック
といった流れでした。
デモでは説明を交えながらホームページと WinActor を動かしているため、大変分かりやすくなっています。
ぜひ皆さんも阿部寛さんのホームページを動かしてみてください。
橋本流 WinActor テクニック
WinActor初心者にもおすすめなノードの名前の付け方やファイル検索ライブラリのエラー対応から実用的なテクニックまで!
橋本さんにデモを交えて分かりやすく説明していただきました!
ノードの名前の付け方
シナリオを作成していると使用するライブラリやノードがどんどん増えていきますよね。
見直しをする時に名前がデフォルトのままだと、どこでどんな処理をしているか分かりづらいときがありませんか?
それを防ぐためにノードを追加したらすぐに名前を付けることが大切です。
橋本さんの命名テクニックは
- 動詞から始める
- 次にファイルの拡張子を記載する
- 最後にファイル名を半角で記載する
とのことです。
こうすると、一目で何をするためのどんな形式のファイルなのか分かり、半角で記載することで表示される文字数が多くなるため似たような名前のファイルでも判別しやすくなります。
ファイル検索のライブラリでエラーが出た場合
ファイル検索のライブラリを利用時、ファイルが開かないエラーが出ることがあります。その原因は、ファイルを一度開くと生成されるバッファファイルである可能性が高いです。
デフォルトの設定ではバッファファイルもフォルダ検索に引っかかってしまい、そのバッファファイルを開こうとしてエラーが出てしまうということでした。
その場合は、スクリプト内にある行頭から行末を検索する処理を書き換えることで解決できます。
'変更前
objRE.pattern = "^" & strFilter & "$"
'変更後
objRE.pattern = "^(?!.*¥~¥$)" & strFilter & "$"
こうすると、バッファファイルを除外して検索を行うことができます。
WinActor Ver.6 をお使いの方向け:Chrome の Webドライバーの更新
Chrome を使ったシナリオが複数あり、Webドライバーの更新が面倒だと感じることはありませんか?
そんなときは、エラー処理として Webドライバーの更新を作るとよいです。
WinActor には「Webドライバーを更新」というライブラリがあり、それを組み込むことでシナリオを作ることができます。
この他にも変数を取り込んだり、Excel の数式で行の可変に対応させる方法やシステムとの同期をうまく取る方法など、便利なテクニックを沢山教えていただきました。
気になる方は、動画から橋本さんの丁寧な説明をご視聴ください。
まとめ
最後はオンライン集合写真です!
皆様、ご参加ありがとうございました!
WinActor のライブラリの使い方やテクニックについて学ぶことができました!
ツイートまとめ
こちらのツイートまとめで、イベント参加者のリアルなコメントも併せてお楽しみください。
動画でも学べます
RPACommunity のYouTubeチャンネルではイベント動画も閲覧できます。イベント動画は随時更新していきますので、チャンネル登録 もよろしくお願いします。
セプタラトーテです。
23卒/就活生/業界・職種悩み中/情報系学生/株式会社コミュカルさんで長期インターン中!
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