今回は、RPACommunityで開催した Power Automate Talk vol.12 のレポートをお届けします。
目次
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はじめに
Power Automate Talk vol.12 概要
Power Automate Talk vol.12 は、2021年6月25日(金)にオンラインでZoom開催。今回は「Power Automate Desktop」とAI-OCR「Tegaki」の連携について紹介しました。登壇者は、株式会社ASAHI Accounting Robot 研究所(通称:ロボ研)さんと株式会社 Cogent Labsさんでした。
今夜は #PowerAutomateDesktopイベントです!
話題の「AI-OCR Tegakiとの連携」がたっぷり聞けますよ!もちろん実演もあり!
ぜひご参加ください!
⇩参加登録⇩https://t.co/lXHdZWIpEe#RPALT #PowerAutomate #Tegaki #PAD pic.twitter.com/AUz6mTBHuy— RPACommunity (@CommunityRpa) June 25, 2021
Power Automate Desktop最新情報
まずは、Power Automate Desktopの最新情報(2021/6/25時点)について、ロボ研 佐々木さんより紹介いただきました。
Power Automate Desktopの最新情報はPower Automateの公式ブログ で更新されていて、こちらで情報をキャッチできます。
また、ロボ研のTwitterアカウント でも最新情報を発信しているとのこと。ぜひ、フォローをよろしくお願いします。
・「Desktop フローを実行」アクションの追加
フロー内から既に作成済みのデスクトップフローを呼び出すことが可能になりました。入出力変数も利用できます。これにより、小さなフローを沢山つなげて、大きな自動化フローを構築できます。汎用性のあるフローを部品化して、より効率的な開発が可能となります。
・イメージレコーダーへの自動切替
画像認識によるレコーダー機能の更新です。リモートデスクトップ(RDP・Citrix)を認識すると、リモートデスクトップ上にPower Automate Desktopが入っていなくても、自動的に画像認識によるレコーダーに切替えます。
・Windows 関連アクションの設定の改善
「Windowsの環境変数を設定・削除する」など、今までは自分で設定しなければならなかったところが、プルダウンで選択式となり、より開発がしやすくなりました。
・「MODI OCR エンジンを作成」アクションを非推奨
「MODI OCR エンジンを作成」アクションが7月の更新で、「Tesseract OCR エンジンを作成」アクションが8月の更新で廃止されます。どちらも使えなくなるという訳ではなく、「OCRを使ってテキストを抽出」というOCR関連アクションに統合されます。
・その他の更新
最後に、公式ブログでは紹介されていないのですが、ロボ研が独自で発見した更新も紹介します。
Power Automate Desktop & Tegaki について
Power Automate Desktop と Tegaki について鈴木達也(愛称:T2)さんよりご紹介いただきました。
AI-OCRとは、簡単にいうと、「文字を読み取る」作業を代行してくれるものです。
AI-OCRを使うと、紙データから文字を起こす作業や検索が発生する作業で役に立ちます。例えば、AI-OCRで文字起こししておくと、全文検索という機能を使って必要な資料をキーワード検索で探し出すことができます。請求書や注文書、申込書等あらゆる書類で、活用できます。
そんなAI-OCRサービスの中から、手書き文字が読める高性能AIをもつ「Tegaki」を紹介します。
この「Tegaki」をロボ研が選んだ理由は、「開発している人たちの働いている姿を見て信用できたから」とのこと。AI-OCRはどのサービスも精度が高く日々進化を続けています。自分たちが使い易いもの・使い続けることができる製品を選択しましょう。
Tegakiでは、Template API、Form API、Request API の3つのAPIが用意されています。このAPIを活用して自動化するのですが、Power Automate Desktop の標準アクションでは、画像を送ることができません。そこで、ロボ研で連携用のフローを用意しています。
自分で自動化の仕組みを作ってみたいという方は、Windowsの「curl」を使って作成できます。ぜひ、挑戦してみてください。
Power Automate Desktop とTegaki を連携させることで、利用者はより簡単かつ直感的にAI-OCRの機能を利用することができます。また、有償版でも比較的安価な為、運用コストも抑えることができます。後処理も自動化でき、Tegakiとの通信部分をパーツ化することで、様々な帳票への流用も簡単になります。
「Microsoft From Recognizer」「Google Vision API」「Cogent Labs Tegaki」と3つのOCRでの検証企画も用意されていました。こちらの結果は、動画にて 29:47頃~ 紹介されていますので、ご確認ください。
最後に、コージェントラボ 岩瀬さんよりTegakiの読み取りチャレンジ3連発、「韓国語を読む」「定義なし!設定なし!フリーフォーム」「エッジAI?Androidで1秒以内でOCR?」の3つを紹介いただきました。
近日リリース予定、フリーフォームの書類にも対応した非定型帳票OCR(全文OCR)のベータ版も紹介。ベータ版では認識結果をJSONへ出力していますが、製品版では「テキスト付PDF」の出力にも対応予定とのこと。
契約書、約款、図面、実験レポート、議事録などの非定型帳票データ化に活用できます。
更なる成長を続けるAI-OCR「Tegaki」に今後も目が離せません。
詳細は、YouTubeにアップしていますので、こちらも併せてご確認ください。
まとめ
最後はオンライン集合写真
RPACommunity Power Automate Talk vol.12 集合写真
ご参加いただいた皆さんありがとうございました!
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