日本最大のRPAユーザーコミュニティ「RPACommunity」にて、今回 「BizRobo! スペシャル」を開催しました。そのイベントレポートをお届けします。
目次
はじめに
BizRobo! スペシャル ~最新版を魅せる&ユーザートーク~
完全なユーザー主体コミュニティ RPACommunity が、今回「BizRobo! スペシャル」を開催。ヘビーユーザーのお2人が語る「BizRobo!ってどんなRPA?」から、RPAテクノロジーズ 和田さんによる「最新情報や注目ポイント」を紹介しました。こちらのイベントは、2021年3月24日(水)にオンラインで開催しました。
https://twitter.com/CommunityRpa/status/1374527756508139521ユーザートーク
登壇者の皆さま
発表内容
おーいさん
BizRobo!大好きなおーいさんから、BizRobo!ならではの「推し」ポイントと、世の中の変化に応じてRPAで今後求められることをご紹介いただきました。
推しポイント①「文字列操作が簡単」。エクスプレッションやコンバーターを使って、文字列を操作することができます。
今日日付を取得するときに「2021年3月24日」→「20210324」と年月日が不要な場合。「おーい のぶよし」→「おーいのぶよし」とスペースを削除したい場合。特定の日付から今日は何日前なのか算出したい場合など。文字列の連結や数値の算出、関数の呼び出しなどを簡単に行うことができます。特に、Bizrobo!では、これらの関数をマウスクリックで選択できます。
推しポイント②「デバッグしながら開発可能」。開発画面に、自動化対象の操作ウィンドウが表示されているため、実際に画面がどのように動いているのか、変数にどんな値が入っているのかを確認しながら開発を進めることができます。
推しポイント③「ブラウザ操作は抜群の安定・速さ」。開発ツール内にブラウザ機能を内蔵しているため、待機時間などが安定しており、処理スピードも速いです。実際の業務でBizRobo!が何万行のあるデータを扱った経験もありますが、一度も処理が止まったことはありません。
ここで、いまいちポイントを一つ挙げると、C/S型システム(パソコンにインストールして利用しているウィンドウ型のアプリケーション)や仮想化されたアプリケーションなどの画面操作系のロボット開発に関しては、少し弱いと感じています。
最後に、RPAに今後求められることを、「ファイブウェイポジショニング戦略」をもとに考えました。「価格」「サービス」「アクセス」「商品」「経験価値」の5項目の中で、ユーザーが求めているものとは何でしょうか。
今までは「価格」や「商品」に注目が集まっていましたが、今後は導入後の支援にあたる「サービス」が重要だと考えます。今時点では、「サービス」の部分は充分ではないと感じています。開発者の育成や導入効果がうまくいっていない企業のフォローにもっと力を入れた取組みをすると、もっと業界全体も盛り上がるのではないかと感じています。
遠藤さん
次に、BizRobo!歴 2年7か月、徳島でBizRobo!に取り組む遠藤さんにお話いただきました。
遠藤さんがRPAを使う理由は、単発での効果が低く、システム化してもらえない業務をRPAで賄うことができるからです。非プログラマでも開発可能で、新たな人材発掘になる点も気に入っており、高機能なため「こんなこともできるのか!」と出来ることの多さにも満足しています。
学習には、多少時間がかかります。遠藤さんが始めた頃は情報が少なく困ることもありましたが、今は学習環境も揃ってきました。多機能が故、覚えることも多いのですが、出来ることの幅も広いです。
特に好きなところは、「データベースアクセス」と「API呼び出し」です。一般的に、作り込みが必要なデータベースアクセスも画面操作ステップが省略でき、数ステップで実現できます。VBSをコマンド実行できるのも便利です。コマンドを使って、ファイルサイズの大きいデータ元から必要な情報だけを取り出すこともできます。
今後の期待としては、自宅での継続的な学習環境を用意してほしいと思っています。今はコロナの影響を受け「StayLearningライセンス」が用意されていますが、走り続けたいユーザーが継続して勉強できる環境を提供してもらえると嬉しいです。
最後にBizRobo!のグッドエピソードとして、社内事例を紹介します。
運用ルールの変更でシステムのリプレースが必要になったが、割けるリソースがないという事がありました。そこで、ノーコードWeb開発&運用プラットフォームの「Forguncy」とワークフローシステムを使って、ノーコードで対応することにしました。ここの接続ポイントにBizRobo!を入れ、リプレースを実現しました。
他にも、データベースにあるデータをBizRobo!がワークフローシステムへ転記したりと、見えないところで色々なシステムとコラボして活躍しています。
BizRobo! セミナー
最後はRPAテクノロジーズ 和田さんより、「BizRobo!の最新情報をお届け!さらに進化するBizRobo! 注目ポイント」のご紹介です。
BizRobo! Basic ver 11.1 が近日リリース予定とのこと。その情報を今回特別に公開いただきました。
※イベント開催時(2020/3/24)時点の情報です。
MC(Management Console)のユーザーインタフェースが全面的に刷新されます。新しいユーザーインタフェースによるMCで、従来よりも簡単で効果的にBizRobo!の管理業務を行えるようになります。
電子メールの動作をトリガーとして、ロボットが実行できるようにもなります。MCは指定されたメールアカウントのメールボックスを監視し、メール受信があった場合、あらかじめ指定したロボットを実行します。
デスクトップ操作を使う時に使う「Desktop Automation」が使い易くなります。v11.1からDesktop Automationワークフローは別ロボット「Desktop Automationロボット」として独立し、編集はWeb Automationワークフローと同一のエディタ内で行えるようになります。
「カスタムアクション」ステップが実装されます。Custom Action Stepは、ロボットから外部プログラムを呼び出すことでロボットの機能を拡張するDA(Desktop Automation)のステップです。このCustom Action Stepを使用することで、既存のアクションステップ以上の業務をロボットが担えるようになります。
まとめ
オンライン集合写真
RPACommunity BizRobo!スペシャル 集合写真
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
今回の内容は、RPACommunity イラレコ支部のくみっきーさんがイラストでも共有してくれました!
イベント動画は、RPACommunityのYouTubeチャンネルで公開しております。併せてご覧ください。
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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