こんにちは。今回は、私たちが運営しているRPACommunityで開催した Power Automate Talk vol.3のイベントレポートです。
目次
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はじめに
Power Automate Talk vol.3 概要
Power Automate vol.3 は、2020年6月29日(月)にオンラインで開催。セミナー登壇(敬称略)は、日本マイクロソフト、神戸市役所でした。
まずはMitzのオープニングトーク。全国の各地方支部や女子部、職種限定の支部など様々な支部をもち、オンラインでもオフラインでも全国で繋がり合えるRPACommunityについての説明。誰でも気軽に参加でき、地域や職種による情報格差を本気で無くすコミュニティになるよう、日々精進しています。
Power Automate Talk支部は、マイクロソフトが完全サポート。マイクロソフトの方より初心者向けの説明や最新情報の紹介を聞くことができます。また、実際にPower Automateを活用している企業や自治体の事例紹介や個人ユーザーのライトニングトーク(LT)もありバラエティに富んだ内容となっています。
こちらは、イベント申込時に参加者から回答いただいたアンケート結果です。各項目をクリックすると関連付いた他の数値も連動して表示されます。
参加者ライトニングトーク
登壇者
・オープニングLT Ayy/胸キュンでキレイはつくれる
・飛び入りLT 石川さん/Power Automateを活用したツイート情報分析紹介
・クロージングLT Mitz/コミュニティ仕事でPower Automateを活用!Part2
発表スライド
オープニングLTは、あややからお話しました。with コロナ時代に入って女性の間でよく耳にするようになった「女子力が下がった」や「寂しい」という悩み。これらの声に応えるべく、胸キュンしながらキレイになれるアプリを作りました。自撮りをすると、胸キュンなセリフ(推し仕様)が返ってくるというものです。実際にキレイになったのか、肌環境も分析したその結果もお見せしたLTでした。
石川さんによる、飛び入りLT。イベント中の参加者のツイートを拾い、その内容を感情分析しレポートに表示するという内容で実演を交えて説明していただきました。AzureのText Analyticsを使用し、ネガティブ・ポジティブを判断、ビジュアライズさせています。一目で今日のイベントの様子が分かるので、こういった可視化も面白いですね!
#RPALT Power Automate Talk Vol.3 楽しかったです! ほとんど盛り上がっていたのでネガティブポイントがほとんどなかったw Twitterの簡易感情見える化画像です。概要のみですが対応内容をスライド化もしておきました~ https://t.co/Cn7PuyXlSS pic.twitter.com/pdtwryecrE
— 石川 陽一 Yoichi Ishikawa (@ishiayaya) June 29, 2020
クロージングLTはMitzより。コミュニティ仕事でPower Automateを使ってみたLT。RPACommunityでは、イベント中に参加者にアンケートを実施し、回答いただいたものをリアルタイム表示しています。この仕組みの中には、実はワード判定も組み込まれています。Content Moderatorを使ってアンケートに不適切な言葉が入っていればBIレポート上には表示されず、自分のスマートフォンに通知が届く仕様になっています。
セミナー
登壇者の皆様
【マイクロソフト中の人から最新情報】
・日本マイクロソフト 平井 亜咲美さん/はじめてのMicrosoft Power Automate
・日本マイクロソフト 川端 祐人さん/最新情報の共有 PowerAutomateに追加された「WinAutomation」
【Power Automate 事例紹介】
・神戸市役所 企画調整局 情報化戦略部 伊藤 豪さん/神戸市さんの事例話
発表内容
【マイクロソフト中の人から最新情報】
平井さんからは「はじめてのMicrosoft Power Platform」セミナー。
「2024年には業務アプリの65%がローコード開発のものとなる」とde:code(マイクロソフト公式イベント)で紹介されました。ローコードにこだわるのは、エンジニア不足を補いながら、スピード感をもった開発ができるからです。
ローコード開発の価値は、コードを書けるかどうかにかかわらず、誰もが自分のアイデアをアプリへと素早く形づくれるところにあります。そこで、開発スピードの向上、生産性の向上、あらゆるデバイスへ展開できる「Power Platform」について紹介します。
モバイル、タブレット、PCなど様々なデバイスから開発ができ、まるでキャンバスで描くようにアプリ開発ができる「Power Apps」
テンプレートが豊富で、感覚的に使うことのできる「Power Automate」
様々なデータをつなげてリアルタイムに可視化できる「Power BI」
AIを搭載したチャットボットを作成できる「Power Virtual Agents」
特にこの「Power Virtual Agents」を日本で初めて、公式に活用したのは今回セミナー登壇いただいた神戸市さんです。Power Automateと連携すると更に幅の広がる使い方ができるので、皆さんにも活用していただきたいです。
川端さんより「WinAutomationの最新情報とSoftmotive Academyについて」セミナー。
システム同士の橋渡しの役割をしてくれるPower Automate。コネクタとして「Windows 10 Apps」「ウェブアプリ」、新たに追加された「WinAutomation」の3種類のUI flowsが用意されています。
今回は最近追加された「WinAutomation」についてお話していきます。既に7000社以上で利用されており、15年間の実績をもとに1000以上もの機能を提供しているローコードなRPAツールです。
UI flowsのライセンスを契約しているユーザーには、既に使える機能として組み込まれており、UI FlowsのアクションからWinAutomationが呼び出せるようになっています。呼び出し時は、WinAutomationのバージョンを最新(9.2.1 ※2020/6/29時点)以上にする必要があります。
また、「ポップアップに入力した文章をメモ帳に転記する処理」のデモも披露していただきました。
「Softmotive Academy」という試験もあります。これから学習を始める方はこちらの試験の合格を一つの目安として学習を進めてみるのはいかがでしょうか。
【Power Automate 事例紹介】
神戸市 伊藤さんより、「神戸市におけるICT関連の取組み」と「新型コロナウイルス感染症対策で活用したPower Platformの事例」についてお話いただきました。こちらのレポートでは、Power Platform事例についてピックアップします。
まずは、神戸市が迅速に対応できた理由について。
緊急事態宣言の翌日には、コロナ対策に注力するために全9名のデータ解析チームが設置され、神戸市内の人や車の流れがどのように変化しているかを分析し、HPを通じて市民に広く知らせました。こちらのメンバーは、BIツールのスキル保有者や交通データの専門家などそれぞれのスキルに長けたメンバーから構成されているため、迅速かつ正確な対応ができました。
神戸市民の安全と健康のため、実際に次のもの(一部抜粋)を作成しました。
・新型コロナウイルス健康相談チャットボット
コールセンターへ多数の相談が寄せられ、24時間体制で掛かり切りになるほど負荷がかかっていました。相談内容をデータ解析班で分析したところ、3分の2がチャットボットで対応できると分かり、Power Virtual Agentを使用してかかりつけ医案内やコールセンター案内をしてくれるアプリを作成。このチャットボットは1日100件ほど利用され、コールセンターの負担軽減や聴覚障がい等の方へ即時対応も可能になりました。「誰でも簡単にできること」を心掛け、神戸市独自ウィンドウを作成、はいといいえの2択のみでテキスト入力フィールドは除いた仕様にしました。
・新型コロナウイルス発生状況の可視化
当初、コロナ関連情報がHPに分散して公開されており、必要な情報にたどりつきにくい状況となっていました。そこで、データ公開サイトを統合し、1つのダッシュボードに集約。1日に1万アクセス程のサービスとなりました。工夫したポイントは「スマホでも見やすい」こと。利用者の7割はスマホから閲覧していることが分かっていたので、指標関係はトップに大きく表示し縦長のレイアウトにするよう心掛けました。
コロナウイルス対策として、神戸市がPower Platformをフル活用した分かりやすく素晴らしい事例でした。
まとめ
最後はオンライン集合写真
RPACommunity Power Automate Talk vol.3 にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
こちらはイラレコ支部 ヤマダマナミさんのイラレコです。一目で登壇内容を復習することのできる、素敵なイラレコありがとうございます!
RPACommunityのYouTubeチャンネルではイベント動画も閲覧できます。配信担当はブロードキャスト支部 おーいさん。
皆さま、是非チャンネル登録お願い致します。
こちらは、イベント後に実施した参加者アンケートの結果レポートです。感想や満足度など、いただいたコメントは全て読ませていただき、今後の参考にさせていただきます。
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色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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