こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz & コミュニティマネージャー Ayyです。
私たちが運営しているRPACommunityで開催した RPALT Power Automate Talk。
今回が記念すべき初開催となりました!
目次
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はじめに
RPALT Power Automate Talk vol.1 概要
RPALT Power Automate vol.1 は、2020年4月28日(火)にオンラインで開催。セミナー登壇企業は、日本マイクロソフト、マイクロソフト コーポレーション(米国本社)、株式会社TKC 栃木本社でした。
まずはMitzのオープニングトークから開始。RPACommunityの主旨、現状の説明では、「学びや情報は誰にでも平等に。情報格差を無くすコミュニティを目指す」という説明をさせていただきました。また、今回イベントの参加申し込み時に回答いただいたアンケート結果について共有させていただきました。こちらのアンケートにはPower BIを使ってビジュアライズさせています。
こちら、各項目をクリックすると関連付いた他の数値も連動して表示されます。
次に、Power Automate Talk発足の経緯についても説明しました。「業務で一番使われているツールはマイクロソフトのoffice製品(ExcelやWord、PowerPoint等)だ」という声が多く、それであれば同じマイクロソフトの提供しているサービスであるPower Automateで業務を自動化するのが一番確実ではないかという声が全国から多く届いています。
そこで、Power Automateを使うと実際どんな業務自動化が実現できるのか具体的な事例や最新情報まで学べるコミュニティ支部として立ち上げに至りました。
参加者ライトニングトーク
登壇者の皆様
・オープニングLT Ayy/娘の誕生日を忘れてしまう父とPower Automate
・中村真由美さん/UIフローでお悩み解決!
・吉田豪さん/PowerAutomate支部発足に寄せて
・クロージングLT Mitz/コミュニティ仕事でPower Automateを活用!
発表スライド
オープニングLTを、わたくしあややが担当させていただきました。毎年、絶妙に娘の誕生日を間違えて連絡してくる父に、Googleカレンダーに登録した「私の誕生日」当日になるとSMSにてメッセージを送るというアプリをPower Automateで作りました。
後日談ですが、誕生日当日は無事に父からメッセージがきて、プレゼントも買ってもらえそうです。
中村さんからは、UIフローを使いお客様のお悩みを解決したLT。
ある日「新型コロナウイルスの影響でメイン商品の売上が減少。その他の部門でカバーするため、進捗状況を毎朝7時までに関係者にメールせよ。明後日から開始する。」という社長命令が下りました。必要なデータは、メーカー毎に社内のオンプレミスサーバに流れてきます。このデータのクラウドCRMへの移行は半年後、それまでデータ送信をどう対処するかが課題に。そこでUIフローを使い、社内専用WebサイトのデータをExcelへ取り込み・編集、PDFに変換し、関係者にメールを送信という一連の流れを自動化しました。業務担当者の方とも話し合いながら一体で構築できる、素晴らしいサービスだと感じたというお話でした。
吉田さんからは、Power Automate Talk発足に寄せ、この支部への想いと期待をお話いただきました。「時代を前に進める力」として前に前に進もうという力と、古いものから中々前に進めない力があります。しかし、コロナの現状もあり、時代を前に進める推進力が皆さん一人一人の中でも大きく働くようになったのではないでしょうか。現在は「IT部門」と「業務部門」という構造ですが、将来はRPAを通じて「プロの開発者」と「市民開発者」へ開発に携わる方々が増えていくのではないかと期待を感じています。最後に、自分の居場所で自分がこの状況だからこそできることに取り組んでいき「一隅を照らす」ことができるようなコミュニティになってほしいと願っていますというお話でした。
ラストのLTはMitzより。参加者には知られざるコミュニティ運営の仕事。沢山やることや問題はあるんですが、その中から今回は「メンバー状況確認、コミュニティ状況確認」に焦点を当てました。「メンバーの状況や発言が気になる…」ということで、コミュニティ的ネゴサーチを行うことに。Power Automateのテキスト分析にてネガポジ判定、ネガティブだったらモバイル通知を送るというものを作成しました。例えば、よく読むとあまりネガティブではない「全然知らない…」「Zoomには映らない小ネタ」などの内容がネガティブに判定されていました。当日の参加者のツイートを見ると、この判定は絵文字で判定している部分も大きいようですね。
ツールベンダーセミナー
登壇者の皆様
【マイクロソフト中の人から最新情報】
・日本マイクロソフト 平井 亜咲美さん/はじめてのMicrosoft Power Automate
・マイクロソフト コーポレーション 吉田 大貴さん/最新情報の紹介
【Power Automateユーザー企業の事例紹介】
・石川陽一さん/「同じアクセス権で」「ちょっと困ったらすぐに」使うPower Automate
・TKC 栃木本社 金森 直樹さん/Power Automate事例と社内の取組み
発表内容
【マイクロソフト中の人から最新情報】
まずは、日本マイクロソフトの製品マーケティングを担当されている平井さんから、お話いただきました。
Power Automateができることは、「小さな業務から活用できるスケールされた自動化」「Office365で管理できる、シームレスでセキュアな連携」「加速化された生産性」「AI機能も搭載されたインテリジェントな自動化」この4つに大きく分類されます。
Microsoftの様々な技術が統合された、唯一の自動化プラットフォームとして注目も高いPower Automate。
では、具体的には何ができるのでしょうか。例えば、請求書が添付されたメールを受信すると、「AI builder」で日付や金額等の請求書情報を認識、上司に承認依頼連絡、請求処理システムへ登録されるという一連の業務フローを自動化することができます。Adobe Signなどがコネクターとして導入されており、こちらを活用することでハンコ不要な社会の実現もできるといったお話でした。
吉田さんからは、2020年度のPower Automateに搭載された機能と今後のロードマップについて、「Microsoft Business Applications Summit」に先駆け日本で先行公開していただきました。
最近リリースされたアップデートとして、フローを組織内で共有できたり、親フローから子フローを呼び出せる機能やAI Builderというデータサイエンティストや統計学者でなくとも感情分析などのAIを活用できる機能が紹介されました。
また、ライブデモンストレーション。「Power Automate + AI Builderを使って、RPALTについてのアンケート(Microsoft Forms)で感情を検出する」 AI Builderを使ってネガポジ判定をするシステムをイチから作っていただきました。
他にも、「RPACommunityが好きすぎて、次のイベントを通知させるデモ」「毎日の体温を管理する検温デモ」なども披露していただき、使用感が理解できる内容となっていました。
ロードマップから、今後のRPA機能の強化にも期待が高まります。この辺りについても、今後のPower Automate Talkでもお話いただく予定となっています。
【Power Automateユーザー企業の事例紹介】
ユーザー企業のお一人目は石川さん。SharePoint、PowerBI、Teamsなどの「Microsoft 365グループ」を使うとUIもさほど変わらず「同じアクセス権」で「ちょっと困ったらすぐに」作成できる点が簡単で、セキュリティ面でも安心して使えます。Power Automateを活用した事例を複数紹介いただきました。
例えば、「Teamsの予定がGoogleカレンダーでも見れるといいな」という友人のFacebook投稿をみて、ご自身で作ってみることに。Teamsの予定はOutlookと連携しているため、OutlookからGoogleカレンダーに繋げることで実現できたとのこと。こちらは試行錯誤も含めて、15分で完成しました。
また、コロナの疑いがあるときにどう対応すべきかをリストアップした「コロナ発症時対応リスト」を作成。怪しいなと思った時に瞬時にPlannerを立ち上げることで、タスクが発生するというご時世に沿ったアプリも紹介されました。
金森さんのお勤めのTKCさんでは、人の判断や処理に部門間をまたいでいたりと「業務の隙間」が発生していることが課題だったそう。
その解決策としてPower Automateが活躍している事例をご紹介いただきました。
ある日「デモシステムの20個の共有IDを600名超の営業社員で時間ごとに管理・情報提供したい。管理部門は共有IDの利用状況、顧客のデモ結果を知りたい。デモ結果からメーカー調整を自動化したい」という依頼がきました。
そこで、システムを使用したい場合はFormsの申込フォームから依頼し、自動でIDを振り分けできるようにしたり、毎日17時にアンケート依頼メールを送信し、結果も一元管理。デモ結果に、「Approvals」を使いコメントを追記した上でメーカーへ依頼メールを送っています。
このような自動化によって、課題であった「業務の隙間」もゼロに。また、officeスマホアプリの活用で、PCがなくとも業務ができるなどのメリットも感じています。初めて取り掛かる人の不安や苦手意識を取り除くにも、まずはワークショップ等で経験者と一緒に作ってみることをオススメしますとのことでした。
まとめ
最後はみんなで集合写真
RPACommunity Power Automate Talk vol.1 集合写真
イベント休憩時間にとった石川さんのアンケート結果。Power Automateを使って、Power BIで参加者の現在地を地図上で表示していただきました。
RPACommunity Power Automate Talk vol.1 にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。皆さんのご協力のお陰で多くの方に参加いただき、楽しく学んでいただくことができたと思います。
こちらはイラレコ支部 ユーコさんのイラレコ!イベントの様子がよく伝わってきますね。
RPACommunityのYouTubeチャンネルで動画も閲覧できます。今回、ブロードキャスト支部 おーいさんが担当として配信いただきました。
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