こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz&コミュニティマネージャー Ayyです。
2019年10月23日(水)から10月25日(金)の期間にて開催された「Japan IT Week 秋 2019 第3回 AI・業務自動化展」のレポート 前編です。RPA関連を中心に展示ブースの様子を紹介します。
第3回 AI・業務自動化展
目次
1. BluePrism
BluePrism ブース
小さく始めて大きく育てる「ビジネス効果につながるRPA」BluePrismさんのブース。特長としては次のようなことが紹介されていました。
高セキュリティで自律復旧の安定稼働のため、重要業務の自動化を支ることができます。また、1台のロボットが様々な業務プロセスを分刻み・秒刻みで切り替えて実行し、業務実行ユーザーの自動切り替えも可能。あらゆる成果物・実行データを集中管理して標準化を促し、再利用・変更範囲の局所化が可能なアーキテクチャをもつため保守性を上げて、耐用年数を伸ばすこともできます。
また、高セキュリティで安定稼働という事で保険会社での導入事例は聞きていましたが、分析・計測機器メーカーや産業機械メーカーなど様々な企業での導入事例も紹介されていました。
blueprism 画面
2. RPAテクノロジーズ
BizRobo! ブース
RPAテクノロジーズさんのBizRobo!ブース。こちらはセミナーが開始されると立ち見が出るほどの賑わいぶりでした。ここでの一押しは、やはり「事務ロボ!」とのこと。
事務ロボ!は、非定型の領収書/請求書はもちろん、手書きの領収書にも対応したAI-OCRです。スキャナーやスマートフォンから取り込まれた画像データを素早くテキスト化することができます。
利用も簡単で、①領収書/請求書の画像スキャン、②所定のフォルダへデータを格納、③RPAロボ自動実行、④抽出データを編集、ファイル出力といった流れで自動化が可能です。
事務ロボ!紹介
3. NTTアドバンステクノロジ
NTTアドバンステクノロジ ブース
今回のJapan IT Weekで他の企業ブースでも多く取り上げられていたWinActorを提供しているNTTアドバンステクノロジーズさんのブース。
こちらの一押しは、今後広がりをみせてくるシステムのクラウド化への課題に対応する「WinActor × ERPクラウド移行」とのこと。WinActorやWinActor Manager on Cloudをフル活用して、クラウド移行の課題を解決できます。主に次のような特長があります。
データ移行の自動化により、安定的に短時間でのデータ移行が可能になります。また、標準ツールにない機能(各種マスタ登録、受発注情報登録など)をWinActorでサブシステム化することができます。クラウドの定期的バージョンアップもWinActorシナリオでスピーディに対応可能。運用作業も効率化してしまいます。
NTT-AT(WinActor)実例
4. NTTデータ/アイエンター
NTTデータブース
NTTデータさんのブースでは、NTTデータさんを含め、6社での共同出展でした。「RPA×○○」として、こちらのブースだけでプロセスマイニング、BPM、教育、構築支援、管理統制、CloudについてWinActorとの関わりを学ぶことができます。
今回はその中でも、RPACommunityとコラボイベント企画でお世話になっているアイエンターさんについてご紹介します。こちらでは、「RPA×構築支援」が紹介されていました。
WinActor導入後に欠かせないシナリオ構築。様々な業種向けのシステム構築の実績をもとに、業務フローの分析から提案、構築までのノウハウを活かし、WinActorを用いた最適なシナリオ構築支援をします。
現在、RPAメンバーは8人程在籍しており、中小企業全体にRPAを広め、最終的にはエンド対応ができるようなサポートを目指しているとのことです。
WinActor×アイエンター 画面
5. チュートリアル
チュートリアル
クラウド型RPA チュートリアルさんのRobotic Crowdブース。
SaaSなのでインストールや端末管理が不要で、インターネットに繋がる環境さえあれば、ブラウザで社員がいつでも好きな時に使うことができ、内製化もしやすいのが特長です。最近は、APIとの連携を実現したことで話題にもなりました。
API公開により、社内システムや外部ツールへの入力をトリガーとしたワークフローの実行が可能になります。例えば、サイトフォーム送信をきっかけとしたロボットの実行や、自社サービスの一部にロボットの機能を活用するなど、多彩な広がりをみせます。
Robotic Crowdとユーザー企業の社内システムや外部ツールとさらに緊密な連携が可能になり、より便利な業務自動化が実現できるとのことでした。
料金イメージ/APIとRPAによるシームレスな自動化を実現
6. BizteX
BizteX ブース
クラウドRPA「cobit」でおなじみ、BizteXさんのブース、こちらは「第9回 Web&デジタルマーケティングEXPO【秋】」での出展でした。今回、SO Technologiesさん、クリエーターズマッチさん、シナジーマーケティングさんとの共同出展をされており、その4社のソリューションを組み合わせれば広告運用業務の業務フローにおける一連の流れを効率化できるとのこと。
クラウドRPAである BizteX cobitが広告代理店・インハウスマーケターに採用される3つの理由として、次のように紹介されていました。
①1契約のアカウント発行数が無制限のため、運用担当者ごとにロボットの作成が可能です。そのため、運用担当者ごとにクライアントに合わせたカスタマイズも可能です。
②API非対応の媒体でも、自動でデータを取得することが可能です。複数の管理画面にログインしてデータ取得業務を自動化することが可能です。
③プログラミングの知識がなくてもロボットを作成編集可能です。そのため、急な媒体のUI変更の際でも、業務担当者自身でロボットを修正することができます。
広告運用業務で発生するレポート作成や競合調査などの定型業務を効率化させることで、より重要な業務に注力できるようになるとのことでした。
番外編?~AI関連~
ストックマーク ブース
番外編として、RPACommunity運営メンバーでもあるJuliaさんが在籍するストックマークさんのブースを紹介。
データマイニングやユーザー嗜好抽出などを得意とするストックマークAI。中でも、ニュースやレポートなどのテキスト情報をAIが収集し解析する「Astrategy」について紹介していただきました。
気になるワードをAstrategyで検索すると、企業(X軸)がどの業界(Y軸)でプレスリリースなどのニュースを発信しているかが表示され、そのワードに対する動向が一目で分かるようになっています。コンサルに依頼する高額な費用・長い期間が掛かるこういった企業・業界動向についての情報も、こちらを使えば一目で分かるのでとても便利ですね。
今後は結果の社内共有や複数キーワードでの検索も視野に入れているとの事で更に進化していくとのこと。
RPACommunity運営メンバーのJuliaさんが「Astrategy」の実演紹介
所感
以前のJapan IT Weekと比較して、どのブースでも「RPA」そのものを紹介するのではなく、「RPAで何ができるのか」「その業界にどう役立てるのか」具体的に業務に沿った活用方法の紹介を展示する企業ブースが増えていました。「AI・業務自動化展」というだけあり、RPAツールだけでなく様々な技術・ソリューションによる業務自動化のカタチが紹介されており、とても参考になりました。
※後編はこちら
※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方のご入場はできません。
展示会名:第3回 AI・業務自動化展
会期:2019年10月23日(水)~25日(金) 10時~18時
会場:幕張メッセ
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