こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz & コミュニティマネージャー Ayyです。
今回は株式会社マクニカのTeam MACNICAとタッグを組み開催したAI勉強会コミュニティ「Actionable AI」の記念すべき初回イベントのレポートをお届けします。
目次
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はじめに
オープニングAcrionable AI主催 Mitz「コミュニティ&趣旨説明」
Actionable AI主催のMitz
マクニカさんより「AI業界を盛り上げたい!」という熱いお声をいただき、マクニカ全面バックアップのもと立ち上がったActionable AI。
国内外のAI最新技術や機械学習、ディープラーニングのトピックについて、楽しく情報共有・活発なディスカッションを行い、参加者のAI関心・スキルを高め、即アクションに繋がることを目的としたコミュニティです。
主催のMitzより「なぜコミュニティで学ぶのか」について説明させていただきました。曖昧でフェイクも混ざっているオンラインの情報ではなく、企業が開催する営業目線のイベントでもなく、AIユーザー(AI携わる人、AI興味がある人)がオフラインで集まり意見を交わすからこそユーザーが本当に求めるリアルな情報を共有できるのがオフラインコミュニティです。
現在、私達はRPAとIoTのコミュニティを運営しており、次のステップとしてAIの知識必須であると考えていたところに、マクニカさんから今回のお話をいただき、Actionable AIが発足しました。
前半の部
【スポンサー枠】堀野さん@マクニカ「アクショナブルAIって何?」
マクニカ 堀野さん
半導体・電子部品、ネットワーク・セキュリティ、新領域としてAI、IoT、自動運転、ロボットなど幅広い分野で活躍するマクニカさんのご紹介。
AI領域ビジネスを統合した「macnica.ai」のソリューション全体像やミッションなどについて説明いただきました。国内外の人、技術、経験をつなぎ、伴走型のパートナーとして、デジタル変革をお客様とともに実現します。というミッションもあることから、なんと世界中に2万人のデータサイエンティストコミュニティを持つマクニカです。
マクニカ主催のカンファレンスなども開催しており、今注目の企業の一つです。
堀野さん スライド
Twitterより マクニカ紹介についてコメント
【AIセミナー】古瀬さん@マクニカ「Jetson Nano ではじめるエッジ AI」
マクニカ 古瀬さん
Jetson NanoではじめるエッジAIのお話。
Jetson Nanoとは、IoT業界ではメジャーなRaspberry Pi(ラズパイ)と同じ様な小さなサイズのコンピュータで、一言でいうと、システム・オン・モジュール(SoM)です。ディープラーニングの推論を得意としていて、高速で推論が実行できます。
エッジAIのメリットは、以下となります。
・画像など重いデータを転送しないのでネットワークに掛かるコストを低減できる
・画像はエッジ側で処理するので遅延の少ない判断ができる
・データをクラウドではなくローカルにおくので、セキュリティ・リスクを低減できる
おすすめの学習コースも紹介いただきました。
①カメラ画像のキャプチャ:画像処理の基本
②学習済みニューラルネットワーク・モデルを利用した物体検出:YOLO、SSD など
③転移学習により生成したニューラルネットワーク・モデルを使った物体検出
④オリジナル・ニューラルネットワーク・モデルを使用した物体検出
①、②でまず試してみて、「こんな小さいボードでここまですごいことができる!」と是非体感してください!そして、是非上司を説得して購入してもらってください!!(笑)
マクニカ 古瀬さん スライド
Twitterより エッジAIについてのコメント
中畑隆拓さん「広告宣伝費で出来るAIプロジェクト:AI-IoTショーウィンドウ」
中畑さん
広告宣伝費でAIやIoTを試してみよう!というLT。
AIとIoTを取り入れたショーウインドウ。このショーウインドウはAIやIoTによる問題の解決ではなく、お客様に魅せるウインドウで企業の話題作りが目的です。
ITは苦手でよく分からないという企業でも、今話題のAIに興味のある企業は多いはず。例えば、AIを活用すれば人物の性別、年齢、瞬き回数、物体などを認識できます。AI界隈では当然だと思っているような技術でも、業界をずらすことで、そのようなシンプルな技術でも喜んでもらえます。
今回のAI-IoTショーウィンドウも普通素通りしてしまうところを、人の動きに合わせて照明がついたり消えたり、空間をデザインすることができます。
AI幻滅期と言われていますが、体験してみないとAIの良さはわかりません。身近なところからAIを取り入れてみましょうというLTでした。
中畑さん スライド
後半の部
【AIセミナー】マテウスさん@H2O.ai「Why DriverlessAI? : Feature Engineering」
マテウスさん
Driverless AI、Feature Engineering(特徴量設計)についてのお話。
Feature Engineereingは機械学習の実応用において重要な工程です。より多くの新しい重要な特徴量を抽出し、無関係もしくはノイズの多い特徴量を削除する必要があります。このときに重要な要素として「数値的特徴量」「カテゴリ特徴量」「ターゲット変換」があります。欠損値の穴埋めなど、データ準備だけで大変な印象を受けました。
あなたのインプットデータをアルゴリズムが理解できるものにする必要もあります。例えば、いくつかの機械学習ツールはNAをインプットとして受け入れられないので、バイナリ特徴量(0 か 1)に変換する必要があります。
その他にも、企業における典型的な機械学習のフローやカテゴリをデータをバイナリ特徴量に変換するCategorical Encoding(カテゴリ化エンコーディング)についての説明など、丁寧な説明をしていただきました。
懇親会ではデモも用意していただき、とても参考になるお話でした。
マテウスさん スライド
吉野さん@マクニカ「インドとAIと牛・・・」
吉野さん
AIビジネスに関わるようになり、AI勉強中の吉野さんのインドLT。
なぜ、吉野さんはインドへ行ったのか?データサイエンティスト不足が叫ばれている昨今、マクニカも同じ悩みを抱えていました。そこで、インドのAI関連ベンダーと協業。インドのバンガロールに行ってきたそうです。
訪問したのは「CrowdAnalytics」というフルカスタマイズAIサービスをSaaSで提供している企業。
社員は総じて技術力が高く、データサイエンティストも多数在籍しており、特に画像分類の経験が深いと感じたそうです。
また、技術一辺倒というタイプでもなく、日本の業務フローの理解も早く、異文化コミュニケーションによる壁も意外とないという好印象を受けたそうです。
インドが人材の宝庫であることを肌で感じた吉野さん。これからの時代、インドとの協業には大きな可能性がある!というお話でした。
吉野さん スライド
市川さん@BluePrism「RPAとAI連携のお話」
市川さん
RPA界隈の勉強会ではお馴染みのBluePrism 市川さんLT。
今回は銀行でのマネーロンダリングの自動検知について、内容の詰まった1枚のスライドでお話していただきました。
例えば、口座Aから口座Bへ一定金額が定期的に振り込まれているものは、個人利用の口座としては怪しいですよね。そのような怪しい口座を検知するのにBluePrismが活躍しています。
BluePrismが収集した構造化/非構造化データをMicrosoftのAIおよびPower BIに提供し、判断しています。ここでのRPAの役割はデータ収集。マネーロンダリングかどうかを判断するのはAIです。
市川さん スライド
まとめ
最後はみんなで集合写真
IoTで日本最大級のコミュニティ「IoTLT」の有名人? がじぇるね鈴木氏(向かって右)さんより「GADGET RENESAS」をご提供の即興じゃんけん大会も行いました。(ゲットしたのは中央と向かって左のお二人)
メモやブログをあげてくださる方もいて、注目度の高いコミュニティだということが伝わります。
初のAIコミュニティAcrionable AI vol.1 、多くの方に参加していただき大盛況でした!皆さんありがとうございました!!
?Ayy :AIコミュニティ「Actionable AI」の初開催だったから、今回は色んなテーマが盛り沢山だったね。今後は毎回テーマを決めて開催していくし、どんどんステキなコミュニティにしていきたいね!
Mitz:うん、コミュニティの初回立ち上げはコミュニティプロデューサーとしても一番緊張する瞬間!だからこそ様々なテーマで盛り上がれて本当に一安心だった。マクニカさんがバックアップしてくれたコミュニティなのに「営業トーク」じゃなく「AI業界トーク」で推進できたのも本当によかった。今後もテーマを絞って開催したり、工夫してAI業界を盛り上げるコミュニティにしていこう!
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
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