こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz&コミュニティマネージャー Ayyです。
5月8日(水)から5月10日(金)まで開催「第28回 Japan IT Week 春 後期」の参加レポートです。
Japan IT Week 春 2019 後期
レポート第五弾は青海展示場のAI・業務自動化展から離れ、「西展示棟」の企業さんブースを紹介。
目次
目次
- 1. アスニカ株式会社「FULL TIME」
- 2. BizteX株式会社「cobit」
- 3. マクニカ株式会社/Splunk Japan「Splunk Phantom」
- 4. NTTアドバンステクノロジ株式会社「WinActor」
- 所感
1. アスニカ株式会社「FULLTIME」
アスニカ株式会社 外観
「通販ソリューション展」で出展されていた 定期通販×RPAの「FULLTIME」
「あなたの代わりにフルタイムで働くロボット」というメッセージが印象に残る「FULLTIME」はECにおける自動化に特化したサービス。自動化の仕組みだけでなくチャットボットの埋め込みも可能なため、チャットボットによる24時間の顧客対応とRPAロボットでの顧客情報の更新等が実現可能。
また導入の際に顧客側の作業は不要。アスニカさんのRPAエンジニアが開発から導入まで担当するため、RPAの作り込みや複雑な環境設定等を行う必要がなく、現場の方がストレス無く業務の自動化を体感できます。
アスニカ株式会社 FULLTIME 画面1
アスニカ株式会社 FULLTIME 画面2
2. BizteX株式会社「cobit」
BizteX株式会社 外観
「Web & デジタル マーケティング EXPO」に出展されていたクラウドRPAの BizteX「cobit」
こちらではマーケティングの活用事例が紹介されていました。マーケティングに必要な情報収集作業を残業で対応していたところ、cobitを導入して1日5分の作業に短縮。また週に数回のペースで更新できるので、タイムリーな情報収集を実現できたとのこと。また、広告運用レポートの自動化では60時間が0時間になったという事例も紹介されていました。
RPAはバックオフィス業務だけでなく、様々な業務シーンで活躍の場があるということを再認識しました。
BizteX株式会社 cobit事例
(参考)BizteX株式会社 cobit画面
3. マクニカ株式会社/Splunk Japan「Splunk Phantom」
マクニカ株式会社 外観
前述しましたが、バックオフィス業務の自動化だけがRPAではありません。こちらではセキュリティ運用の自動化のお話。
「情報セキュリティ EXPO」のマクニカさんブースでセキュリティ運用の自動化として「Splunk Phantom」が紹介されていました。このセキュリティ運用の自動化は「SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)」というワードで注目を受け始めています。
マクニカ株式会社 SOAR
このSOARの概念をもとに、セキュリティ運用ワークフローの自動化と効率的な製品/サービス間の連携を実現しているのが「Splunk Phantom」こちらについてはSplunk Japanさんブースで詳しくお聞きすることができましたので、合わせてご紹介いたします。
Splunk 外観
「Splunk Phantom」はアメリカで作られた製品。アメリカのデータセンターと言えば、日本では想像できないほどスケールが大きいことで有名。そのため、障害が起こると自転車で障害のあったサーバを見に行くこともあるそうです。そんな状況に疲れた運用担当者・エンジニアたちが「障害が起こる前に異常を発見できるように」と作ったのが「Splunk Phantom」だという裏話もお聞きしました。
様々なシステムログの監視、そのログを基にした情勢判断、そして意思決定、行動に繋がるフローを全て自動化として実現するプラットフォームがSplunk Phantom。こちらを用いることで、これまで30分以上かかっていたマルウェア調査が40秒以内になったという導入事例もあります。
RPA業界でよく話題にされるバックオフィス業務の自動化とは少し違うカタチではありますが、情報システム部のセキュリティ構築や管理・運用も自動化・ノーオペレーションで実現するという観点でとらえるのであればRPAと言っても違和感はありません。つまりセキュリティに特化したRPAですね。
ちなみに、「RPAツールのログを分析したい」という相談も多いそうで、もちろん実現可能とのことでした。
Splunk 画面1
Splunk 画面2
4. NTTアドバンステクノロジ株式会社「WinActor」
NTTアドバンステクノロジ株式会社 外観
西展示棟ではないのですが、最近WinActorに新機能が追加したというプレスリリースを見たので気になり、最後に青海展示棟のNTTアドバンステクノロジさんにも足を運びました。
最新版はWinActor Ver.6.0、こちらでは10項目の新機能と23項目の機能改善がリリースされる(2019年5月31日予定)とのことで、開発担当の方にその詳細をお聞きしました。
WinActor Ver.6.0.
WinActor Ver.6.0? 機能改善
所感
今回はAI・業務自動化展だけでなく、他の展示エリアにも足を運びましたが、そちらでも多くの学びや気づきがありました。
実際に活用される業種・職種向けということから、AI・業務自動化展ではなく「通販ソリューション展」や「Web & デジタル マーケティング EXPO」に出展されていたRPAベンダーの意識。SOARというセキュリティ運用の自動化。そしてプレスリリースや公式のサイトだけでは見えない部分も、実際にお話を伺うことで更に一歩踏み込んだ情報を得ることができるというITメディアとして大切な意識。
これらは、IT系コミュニティを運営している身としてIT知識を鈍らせないためにも本当に必要なことだと再認識しました。今後もこのようなITイベントへは積極的に参加し、情報収集を行うとともに皆さんにも情報提供をしていきたいと思います。
以上、第28回 Japan IT Week 春 後期 レポート第五弾でした。
※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方のご入場はできません。
展示会名:第28回 Japan IT Week 春【後期】
会期:2019年5月8日(水)~10日(金) 10時~18時
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
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