こんにちは。コミュニティプロデューサーMitz&コミュニティマネージャー Ayyです。
今回は4月10日(水)から4月12日(金)まで開催される「第28回 Japan IT Week 春」の参加レポートです。
Japan IT Week 春は前期と後期にわかれており前期は「組込みシステム 開発技術展」と「IoT/M2M展」の2構成です。
その中から今回は「業務改善」「働き方改革」の視点でいくつかブースを紹介します。
目次
1. Sky株式会社
こちらでは「RPA・IoTによる業務効率化で働き方改革のと仕組みを支援」というパネルを発見。RPACommunity運営の立場として見逃せません。
工場等における機材チェックなど、作業者が目視で実施していた時間が掛かるルーチンワークをセンシングと自動化に変更したとのこと。つまり、一般的に普及しているRPAツールを利用しているわけではなく、作業の自動化そのものをRPAとして捉えています。RPAツール活用以外の視点でRPAのお話を聞くことができたことは貴重でした。
また、スマートウォッチタイプのウェアラブルデバイスで従業員のバイタルデータや位置情報を取得する事で、従業員の健康状態の管理や危険区域への立ち入りを警告するという商品も紹介されていました。※AWS IoTを活用
2. NTTコミュニケーションズ株式会社
会議室の空席状況の可視化ソリューション「Akidoko?」やトイレブース利用状況の可視化「TIoT」
聞きなれない「TIoT」こちら特に記載は無かったのですが「Toilet IoT」なのでしょうか。急病人救護等の安全対策や長時間の閉じこもりによる待ち時間の短縮などを目的とした商品。センサでドアの開閉状態を感知するだけなので、プライバシー問題にも対応。ただ、「Toilet IoT」ではなく「Internet of Toilet」がイマドキな呼び方では?と感じました。
また、飲食チェーン店における活用として、温度センサを用いて営業時間外でも冷蔵庫の温度異常を検知する事で食品衛生管理を行う商品も紹介されていました。これらは全て「Things Cloud」というIoT Platformで構築されています。
3. NEC
働き方改革、健康経営への貢献ができる「NEC 感情分析ソリューション」
社会問題にもなっている従業員の体調不良・メンタル不調へのアプローチとして、スマートウォッチタイプのウェアラブルデバイス(TDK製Silmee)を使用し、体調や感情、会話量などを計測し判定することができます。
こちらを活用する事で、従業員の体調変化に早期対応できるだけでなく、従業員同士のコミュニケーション活性化にも繋げていくことを目的としています。
4. KDDI株式会社
今話題の人員不足対策として気になる「無人レジ」ブース。こちらでは電波割り当てが確定し話題となっている「5G・ネットワーク」を使用。
画像解析技術の活用により、レジ台に商品を置くだけで決済額を表示することが可能。多少商品が重なっても判断可能とのこと。対象の商品は食品メーカーの商品データベースを利用した判定や、オリジナル商品については画像データを教師データとして機械学習させることで判別可能とのこと。また、4K画像も想定しており、画像解析・商品識別レベルは更に向上するそうです。
レジに置くだけでバーコードを読み取る必要がないので、誰でも簡単に利用できるのは良いですね。
5. 株式会社リョーサン
「見る」「聞く」「嗅ぐ」「触れる」を通じたライフソリューション。
こちらのブースでは、クッションに内蔵した数種類のセンサーと非接触バイタルセンサーでメンタルや感情をモニタリングし、6種類のアロマの噴出が可能なアロマシューター(指向性の香り発生器)で、その時の状況に合った香りを提供するという癒し空間が展示されていました。メンタルや感情についてはオフィスでも活用にも効果的ですね。モニタリングはたった1分座るだけでよく、ノンストレスで計測できます。ストレス度、眠気度、集中度等も計測できるので、皆さんもぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
6. アジアクエスト株式会社
IoT×働き方改革 生産性向上を謳うIoTプラットフォーム「beaconnect+」の展示
サイコロ型のデバイスの各面にそれぞれ「デスクに座っている人」「外出している人」等のイラストが描かれており、自身のその時の状態を表す面を上にして置くだけで、その状態をクラウド(AWS)へデータ連携。そのデータをBIツール等に連携し可視化する事で社員の勤怠管理やリアルタイムな状況を把握することができます。
サイコロ型の状況通知デバイスといえば、エスキュービズムさんのNoodoeが飲食店向け製品としてありますが、こちらは形が完全にサイコロ型なところがおもしろいですね。
所感
今回参加したJapan IT Week 春 前期はIoT関連という事で「業務改善」「働き方改革」に直接繋がる情報という観点ではブース・商品も少ないのですが、基板関連や通信関連など、これぞ組み込み、これぞIoTという出展ブースは毎度のことながら大盛況でした。
私達は日本最大のIoTコミュニティ「IoTLT」の運営にも携わっていますので、IoTに携わる立場としては非常に多くの情報を収集する事が出来ました。今後も、こういったイベントにはジャンル問わず惜しまず参加し、そこから「業務改善」「働き方改革」に繋がる情報を掘り出していきたいと思います。
以上、第28回 Japan IT Week 春 前期 レポートでした。
※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方のご入場はできません。
展示会名:第28回 Japan IT Week 春 前期
会期:2019年4月10日(水)~12日(金) 10時~18時[12日(金)のみ17時終了]
会場:東京ビッグサイト
株式会社コミュカルが運営するコミュニティ・イベントマガジンです。
色々なコミュニティの魅力やイベントのレポートを届けていきます。
コメント